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「風邪」R18
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つい口走ってしまった台詞に後悔していた。年上の男がこんなことを言ってもただただ気持ち悪いだけだ。
どうしよう…兄者は何も言わないし、やっぱり引いてるかもしれない。気持ち悪いって思っているのかもしれない。もう振り返れない。むしろ今はここから逃げたいとさえ思う。
すると、俺を抱き締めている兄者の腕の力が緩んだ。
これは離れろってことなのかな…?身体を起こそうとした時だった。
「おついちさん」
「…何?」
「こっち向いて」
言われた通り兄者の方を向くと思っていたより顔が近くてドキドキする。
「俺、本当におついちさんのこと好きだわ。」
「なっ…」
ブワッと熱く、赤くなるのが自分でもわかった。そして、そのまま兄者に唇を奪われる。触れた兄者の唇が熱くて風邪をひいていることを思い出させる。
兄者の唇はそのまま下へいき、首筋をなぞる。
「やっ…兄者!だめだって!風邪ひどくなっちゃうよ…」
「無理。おっつんが煽ったんでしょ。」
「そ、そんなつもりじゃ…」
「さっきの可愛すぎて、俺の顔見て言ってほしかった。」
可愛いなんて他の人に言われても嬉しくないのに、兄者に言われるとすごく嬉しくて堪らない。
恥ずかしくて下を向いていると兄者に顎を持ち上げられ、キスをされる。
入ってきた舌がいつもより熱を帯びていて、自分の身体が疼いていく。
「ふぁあ……んんっ」
長くて深いキスをして唇が離れ、銀の糸がひく。兄者の顔を見つめると熱のせいでいつもより顔が赤いからなのか、色っぽくて、より俺をドキドキさせる。
兄者がTシャツを脱いで上半身が露わになる。別に初めてじゃないのに、なぜか一つ一つの動作が色っぽくてドキドキする。
すぐに俺のTシャツにも手がかけられ、俺の上半身も露わとなる。まだキスしかしていないのに、これからおこる行為のことを考えると自身の身体は素直に反応してしまっていた。
「……おっつん勃ってる?まだキスしかしてないよ。」
兄者にズボンの上から秘部を握られ、ビクリと反応してしまう。
「や!…うぅ……」
もう勃っちゃっていて、期待していると思われていたら恥ずかしい…。思わず涙目になってしまう。
「大丈夫。俺ももう勃ってる。」
兄者が俺の手を引っ張って自身の秘部に当てた。
…ほんとだ。兄者ももうこんなに…。
「なんか今日初めてした時みたいにドキドキする。」
まさか兄者も同じことを思っていたなんて…。
「俺も」と言おうとした唇は兄者の唇によって塞がれる。
キスだけで気持ちよくて、頭がぼーっとしてきた…。
お互いにもっともっと、と舌を求め合っているといつの間にかズボンや下着を脱がされていて、俺のモノに手をかける。
「ひゃあァ!…だめッ… んゃぁ!」
「シーッ。声抑えないと、弟者に聞こえるよ。」
「んッ…ふうぅ……んん…!」
口元に手を当てて必死に声を抑える。兄者は風邪をひいていてもドSに変わりはなくて、必死に声を抑えている俺を見ても、刺激を弱めることは全くない。
「おっつん、もうトロトロだよ?」
「やら…アッ!言わな……で…」
こういうことを言われるのが嫌とわかっているのに『恥ずかしがってるおついちさんが可愛いから言いたくなる』と前に言われたことがある。全く訳がわからない。
兄者が俺のモノから手を離し、指を二本加え唾液をつけている姿が色気たっぷりで、それだけで俺の中がキュッとなった。いつものように俺の後ろを優しくほぐしてくれて、兄者もズボンや下着を脱ぎ、お互いに余裕がなくなっていた時だった。
「おついちさーん!兄者の具合どう?」
なっ…弟者!?弟ライブやってるんじゃなかったの!?
時間を確認すると、おそらく一旦休憩を挟み、再開する前に兄者の様子をうかがいにきたと瞬時に推測した俺を誰か褒めてほしい。
「だ、大丈夫!」
「そう?俺も何か手伝おうか?」
答えようとしたけれど、それを阻むのがこのドS兄者である。俺の後ろに自身を当てがってこの状況にもかかわらず入れてこようとする。
(ま…待って!)
小声で必死に静止をかけても手で押しても兄者は構わず入ってこようとする。
待って…無理…だめ…兄者!
「ンン!!!!〜〜〜〜〜〜ッ!」
こんの……!ばかやろ…!何してくれてんだよ!?
兄者への怒りと快感の刺激に耐えるために思わずギュッと兄者の腕を掴んでしまう。
「…おついちさん?」
(お願いだから!動かないで…!)
「……大丈夫!気にしなァッ…で…実況して!!」
兄者が容赦なく動いてくるから弟者との会話もままならなくて、様子が変だと思われないようにしたくてもできなくて、バレたらどうしようという思いから涙目になってしまう。
動くなって言ってるのに…!も…声出ちゃう…!
必死で口を抑えている手に力が入らなくなり、もうバレると思って涙がこぼれた時だった。
兄者が俺の口をキスで塞いでくれた。
あ…もう、何も考えられない…!気持ちいい!!
兄者の舌が俺の舌をすくい上げたり、吸われたりしているうちにもう何が何だかわからなくなってきた。そこにある感覚は兄者に与えられる快感だけ。
「わかった!ありがとね!」
おそらくそう言っていたと思う。もう俺には弟者の声は聞こえなかった。兄者の熱、律動、快感で頭が真っ白になりそうだった。
「…よく我慢したね、おついちさん。」
「んあァ!意地悪ッ!!…あっ、あっ!」
「でも、弟者に聞かれて興奮したしょ?すっげぇ締まってたよ。」
「ひっ…あ!そんな…じゃ!ンンッ!!」
そう言われてこんなことをしながら弟者と話したこととか扉の向こうに弟者がいたことを考えると恥ずかしさと何とも言えない感覚が込み上げ、ゾクゾクとした。
「ッッ!…くっそ……急に締めんな…!」
兄者がさらに律動を速め、快感が込み上げ、限界が近づいてきた。
「やっ!ああ!!もっ…無理ィ!ンアァ!イッちゃ…!」
「はッ…おっつ……俺もイク…!」
「アッ、アッ!!!ンヤアァ〜〜〜〜ッ!!!!」
「ン…クッ!!」
俺がイクと同時に兄者の熱いモノがドクドクと俺の中に放たれ、兄者はそのまま俺の上に倒れ込んだ。
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