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「風邪」
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息を整え、快感の余韻に浸っていると兄者がいつまで経っても起き上がらないからトントンと背中を触ると汗ばんでいた。
「…兄者?」
「……」
返事がないから顔を覗き込むと疲れたのか眠っていた。
兄者のモノを抜いて、後処理をし、兄者の汗ばんだ身体を拭いた。せめて下着だけでもと思い、はかせるとどっと疲れが出て兄者のベッドで眠りについてしまった。
「………ん……ついちさん」
「…んんー……」
「おついちさん!」
「はいっ!?」
大きい声で名前を呼ばれ、驚いて勢いよく起きてしまった。
「ビックリした〜…。おついちさん、朝だよ。おはよう。」
「へ!?もう朝!?」
「そうだよ〜。兄者もまだ寝てるね。」
兄者…?
弟者の目の先を見るとパンツ一丁で俺の横に寝ている兄者がいた。
俺は血の気がサッと引いて、勢いよく兄者のベッドから出た。
しまった…!なんて言い訳したら良いんだ!もはや言い訳のしようがない、この状況!!兄者はパンツ一丁で寝てるし、そんな兄者のベッドで俺が寝ていたなんて…!弟者にバレた!
「あっ…あの!これは!」
あたふたしていると弟者がニヤニヤと俺と兄者を交互に見つめる。
「ふう〜ん。前々から怪しいとは思ってたけど、まさか本当にそういう関係だったとは思わなかったな〜。」
「ち、ちがっ!」
「良いもん見ーちゃった!早く兄者も起きないかな〜!」
この状況を完全に楽しんでいる。おそらく兄者の弱みを握れたと思って喜んでいるのだろう。何て奴だ弟者ァ!!
「弟者くん…あの…あの…」
「兄者とお幸せにね、おついちさん!兄貴が二人もできちゃったよ〜。」
弟者は鼻歌を歌いながら部屋から出て行った。この最悪な状況を一人で味わうことになるとは…。早く起きろ兄者。幸せそうに寝てるんじゃないよおおお〜!!!
こんなに最悪な朝はないし、昨日最後まで兄者に服を着せないで眠ってしまったことを後悔するおついちです。
END
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