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甘え④ 青ver.2
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「!?」
唇が離され、驚いた顔で兄者を見る。びっくりして開いた口に兄者はもう一度唇を重ね、舌が入ってくる。
「っ…!?…んん…ふぁ…」
ナニコレナニコレ!?!?気持ち良すぎる…!!
しかもあの兄者が!俺に!キスしてきてる!?
最初は動揺している割に冷静な状況判断ができていたが、だんだん兄者に与えられる刺激と嬉しさと驚きで頭が真っ白になる。
長いキスの後、唇が離され、再び兄者と目が合う。
兄者にギュッと抱き締められ、俺の動悸はちっとも止まない。
「あ、兄者…?」
「…おっつんも俺のこと抱き締めて?」
心臓が痛いくらいギュッとなった。
こんな兄者、今まで見たことない。
急にどうして…?
俺も兄者を抱き締め返すと兄者はもっと強く俺を抱き締めた。
「可愛い…」
「っ!?」
そう聞こえた気がして驚いて聞き返そうてした時、ガチャっと扉の開く音がしてお互いに勢いよく身体を離した。
「…?あれ?おついちさんと兄者どこ?」
「ななななな何!?!?」
動揺しすぎな俺はこれまた勢いよく立ち上がり怪しまれないようにと弟者に自分の姿を見せる。
「そんなとこで何やってんの?兄者は?」
「あああ兄者もいるよ!お皿割っちゃって!片付けてたとこ!」
「えー?大丈夫?ケガとかしてない?ってか顔赤くない?熱あるんじゃ…?」
「だだだ大丈夫!!それより弟者の電話は!?長かったけど大丈夫!?」
俺のせいで弟者に悟られては兄者に迷惑がかかると思い、すごく動揺しているが、必死で会話を続けた。
「そうだった!俺、仕事の電話きて呼ばれちゃったから今から行ってくるね…。今日は帰って来れそうにないから、動画撮れなくなっちゃった…ごめんね、せっかくおついちさん来てくれたのに…。」
「あらあら!大変だね!俺のことなんて全然気にしなくて良いんだから!早く行っておいで!」
「うーん、でもおついちさんさっきからおかしくて心配だよ。熱もありそうだし…。」
そう言いながら近付き、弟者が俺の額に触れようとした時だった。
兄者が弟者の腕を掴み、もう片方の腕で俺を抱き寄せた。
「良いから、おっつんのことは俺が見るから、お前は早く仕事行け。」
「う、うん…?じゃあ任せたよ!行ってきまーす。」
弟者は兄者の行動にどう思ったんだろう?きっと驚いているだろう、何より俺が一番驚いているところだ。
バタンと扉が閉まる音がして、兄者が俺を抱き寄せていた腕の力を緩めた。
「あ、兄者…良かったの?」
「何が?」
「弟者の前で…俺のこと…だ、抱き締めたりとか…!」
俺はあえてバラそうとはしていなかったけど、もし知られたらそれはそれで良いやと覚悟はできていた。でも、兄者はきっと弟者にバレるのは嫌だと思っていたから必死で隠そうと頑張っていたんだけど…。
兄者は俺を再びギュッと抱き締めたまま口を開いた。
「良いよ。弟者に知られても。」
「へ!?」
「もう俺も我慢の限界なんだよね。おついちさんに触れたい。」
どういうこと!?兄者もちゃんと俺のこと好きでいてくれてるって思って良いの!?もうドキドキしすぎて心臓もたないよ…!
「弟者がいるからって遠慮してたけど、いつまでもおついちさんに触れたりできなくてしんどかった。俺のおついちさんなのに、弟者ばっかり喋ったり…簡単に触れようとしたり…。すげーやだよ。」
そっか…兄者も俺と同じだったんだ。お互いに遠慮して、言葉が足りなくて、兄者も不安だったんだ。
「俺も…兄者とキスしたり…イチャイチャしたいよ。でも、兄者が嫌なのかと勝手に思っちゃって…ごめんね。」
「嫌なわけないじゃん。俺がどれだけおっつんのこと好きだと思ってるの…。」
「〜〜〜〜ッ!!も…あんまり嬉しいこと言わないで…!俺の心臓が!もたないぃ…!」
この数時間で兄者に色んな言葉をもらって、恋人らしいこともして、いっぱい兄者との初めてがあって、嬉しすぎてドキドキしてもう心臓が痛いくらいだった。
顔も真っ赤になっているだろうと思い恥ずかしくて兄者の腕の中から逃げようとしてしまった。
けれどすぐにその手を掴まれ、兄者にお姫様抱っこをされてしまった。そして、兄者の部屋へ俺を連れて行き、ベッドに押し倒される。
「あんまり俺のこと煽んないで」
「あ、あに…んん」
言い終わる前に兄者に唇を奪われる。
そして再び舌が入り、あの甘いキスをされる。
「んっ…ふぅ…ぁ…」
兄者が俺から唇を離し、首筋に顔が近付く。
「あっ!」
首筋を舐められ、思わず出た声に恥ずかしくなり口元を抑える。
「可愛いよ。おっつんの声もっと聞きたい。」
そう言い兄者は俺の手を口元から離す。
兄者の顔は少し赤くなっていて、とても妖艶で、俺はそのまま兄者の空気に飲まれてしまった。
「好きだよ、おついちさん。」
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