アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
それが僕の物語の始まり(1)
-
過去side
「まって...。いやっ...。行かないで。僕を置いて行かないで...。」
「ゆ...う..。僕は....。」
車が通り過ぎていく交差点の中、流れる血、冷えていく友人の体。人だかりができる中、僕は周りの音も何も聞こえない。ただ呆然と僕は君を抱きしめていた。
「救急隊員です。道を開けなさい!そこの君危ないから下がってなさい」
「いやだ!離せ!僕の親友がっ...」
救急隊員によって運ばれる君を僕は見ていた。何もできなかった。
「桐人っ...。」最後にそう叫んで僕の記憶は途絶えている。
-----------------------------------------------------
これは僕の罪。2年前のこの事故を僕は一生忘れられない。
「ごめん。ごめん桐人。」
謝らずにはいられない。涙が溢れて止まらない。だって彼は僕の1番の友人だった。
僕の大切な人は不幸になってしまう。だから、そんな人、作ってはいけないんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 16