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そのにじゅうに
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蒼斗が恍惚な表情を浮かべながら消えそうな声で強請ってくる。
挿入れてからの蒼斗は、それまで堪えていたのが嘘のように快楽を求めてくる。それなのに求められるまま与えると、飲み込まれたくないと抗う。
その矛盾が色香となって、湿った空間にぶわっと広がる。
あてられるこっちは堪ったもんじゃない。
善処してる真っ只中だし。
そうはいっても俺も気持ちいい訳で、腰の動きはだんだん激しくなっていく。
「あ、あぁああッ、あん、ぅあッ」
ぶつかり合う肌の音と、悦に入った嬌声。
橙色に照らされキラキラと光る汗。
薄く開かれた唇から漏れる熱のこもった吐息。
時折覗く赤い舌。
自分の下で乱れる蒼斗がいとおしいのに、腹の底から沸き上がるのは多分苛立ちに近い。
こんなにも繋がってるのに、足りない。満たされない。苛々する。
飲んでも飲んでも喉が乾くというか、そんな感じ。
蒼斗が付いてこれるペースで腰を打ち付ける。満たすように与えて、抗えないように加減する。そうすれば蒼斗は素直に享受していく。
「あぁッ!はっ、あ、んぅッ」
穿つ度に声をあげ、中が締まる。そのうち声にならない声をあげる。
そしたら今度はゆっくり抜いていく。
「あああ、あ……ぁ」
「気持ちいいね」
感じ入る蒼斗に言い聞かせるように声を掛ければ、コクコクと小さく首を縦に振った。
あぁ、可愛い。
「き、もち……いいッ」
「うん……気持ちいいね。気持ちいい」
どろっとした甘い声で、出来るだけ優しく、絡みつくように、ゆっくりと囁く。気持ちいいという言葉が蒼斗を満たすように。何度も、何度も。洗脳してるみたいだ。
「ゃあ、あ、そこ、待っ……ひッ」
「ヤじゃないでしょ……気持ちいい。気持ちいいね……ほら……」
「ふぁあッ、だ、め……待って、待っ、ああああ!も、イっ……ク、イクっ、イッちゃ、ぅ、ああ」
「大丈夫。怖くないよ……ね、気持ちいい。気持ちいい……気持ちいいね」
「イ、クぅ、ん――!!」
喉で啼いた蒼斗が苦しそうにめいいっぱい身体を硬直させた。蒼斗のそこを見れば、先端から白濁を溢れさせ、その身を艶やかに濡らしていく。
ズクンと射精感が込み上げてきた。
まだ蒼斗のそれから白濁がゆるゆると流れているけど俺も限界で、イくために大きく中を穿った。
打ち付けるたびに蒼斗のゆるく勃っている先端からとぷとぷと零れて、整えようとしていた呼吸に色がのる。
再び高みへと昇っていく蒼斗の中は俺のを強く締め付けてくる。
それでも中を突き続ければ、一際強く締め付けられ、その瞬間俺も吐き出した。
蒼斗の後孔から自身を抜けば、張り詰めていた糸がプツリと切れたように動きたくなくなった。
自分で思ってたよりも疲れてたみたいだ。
身体が傾くままに蒼斗の上に重なった。重いだろうなって思うけど蒼斗から文句は飛んでこない。代わりに蒼斗の手が俺の髪をすいた。
「波瑠……」
胸で大きく呼吸する蒼斗が掠れた声で俺の名前を呼んだ。でも続きは無い。
俺も少し休んで、それから片そう。
そう思った瞬間、強烈な睡魔に意識を浚われた。
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