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罠
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「遊びだったんだよ」
ひどく楽しそうに告げる君の顔が忘れられない。
「アイツらとかけてるんだ。
告白してお前が応じたら500円、キスで1000円、セックスで3000円」
いい小遣い稼ぎだったよ。
そう言って穏やかな笑顔を浮かべてこちらを見るアイツに、
悔しさが、苛立ちが、憎たらしさが、悲しさが。
「まぁ正直、誰にも心開きませんよーって顔して強がってる君をオトせるのは気分が良かったよ。」
その瞬間、もうダメだと思った。
体が勝手に動いていた。
ガッという鈍い音と共に伝わる右手の痛み
誰のものかと疑うほど怒りのこもった息遣い
それ以外は全て感じられなかった。何も目に入らなかった。
それを目撃していた女子特有の悲鳴も、授業開始を知らせるチャイムの音も
口元の血を拭いこちらを見据えるアイツが、どんな表情をしていたのかさえも
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