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罠
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「ねぇ、高見(タカミ)君、今日学校来るらしいよ。」
「え、高見君来るの?謹慎終わったんだ。アレだよね、逢沢(アイザワ)君を殴ったんだよね。」
「でも普段、高見君口悪いけど結構冷静な感じじゃん?なんで殴ったの?」
「知らないの?なんでも、逢沢君がさ……」
ザワザワと騒がしい廊下を通り抜ける。
三日間の空白は、噂を広めるのには十分な時間だった。
ガラッと教室を開けると辺りが静まりかえる。
突き刺さる視線を一瞥し、三日前までは毎日座っていた席につく
前日の雨のせいか、じめじめと湿った梅雨の陽気に苛立ちが募るが、それを愚痴る相手ももういない
「付き合ってたんだって、高見君と」
「え、付き合ってたの?男同士じゃん。」
「それがさ、相澤くん賭けで付き合ってたんだってさ」
「えー!相澤くんみんなに優しいしカッコイイじゃん!そんなことするかなぁ?」
「噂は噂だから分かんないけどね~。あ、HR始まるから戻るね」
「またね~」
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