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第2章 不穏
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……………………
ー3年αのクラスー
放課後生徒たちが帰り、
教室には数人残っていた生徒で愚痴りあっていた
「あいつまじでムカつくよなっ!水瀬恭弥!」
「2年の分際で俺らαの3年を押しのけて生徒会長の座奪いやがって…
親の力がなければ何もできないくせになっ!!」
「…あの目つきが生意気!
でも見た目が綺麗だから時々ゾクッとするんだよな…そそられるつーか…」
「わかるわww」あはは…
「あの噂ってほんとなのか?
あいつがΩだって…」
「さぁな、今度呼び出して服でも脱がして確かめてみるか?」あはは…
笑い声が響き渡る
「いや、でも手を出すとあいつの家から俺らが消されるよw」
お互いに苦笑いし見つめ合う
そしてため息をついた
「なぁ……俺が…あんたらの手伝いしてやろうか?」
すると急に声変わり前の美しい少年が現れる
いつから教室にいたのか誰も気づかなかった
「お前!?いつからいたんだ!」
「誰だよお前!3年じゃないだろ!勝手に入ってくるな!」
はぁ…
「俺も水瀬恭弥が嫌いなんだあんたらの手伝いしてやるってんだよ…」
「その前に名乗れよ!先輩にむかって生意気な口聞きやがって!」
「こいつ…見たことあるな!確か今年入学してきた1年の玄野夏樹!」
「あぁ、βのくせして生意気な噂の1年か…ちょうどいい、お前で俺らのストレス解消させてもらうかw」
「いつか懲らしめてやろうと思ってたんだよな!まさかお前の方から来るなんてw」
大勢で夏樹を押さえつけようとしてくるがひょいっと避けた
「あのさぁ話聞けよ、めんどくせぇ」
夏樹はため息をつく
「ああ?信用なんねーよこいつ」
「さっさとやっちまおうぜ」
しかめっ面で睨んでくる
「あんたらにもいい話だよ、俺と取引しろ」
夏樹は教室にあった机の上に座り足を組む
「はぁ?取り引きー?」
「てか年上には敬語使え」
「ムカつく野郎だな」
3年たちは夏樹のことが気に食わない
すぐ怒鳴った
(はぁ、こいつら短気すぎ・・・クズの低脳)
心の中で思った
「水瀬恭弥のことムカつかないの?俺が協力してやるよ」
夏樹は冷めた目で淡々と言う
「はぁ?なんでお前が?怪しすぎるだろっ
なんか企んでるんか」
しかめっ面で夏樹のことを睨む
「だから、あいつのこと嫌いだからって言ってんじゃん。何回も言わせないでよ」
夏樹は眉間にしわを寄せて言う
「ふーん、分かった、
とりあえず作戦を教えろ」
3年たちは不満そういうな顔をしている
「作戦を教える前に一つだけ言っておく。
俺の言うことは絶対に従え」
夏樹は鋭く睨む
「くそっムカつくけどあいつに復讐したいから・・・よし、取り引きしよう」
3年たちはしぶしぶと言う
「じゃあ交渉成立」
夏樹はニヤリと笑う
(αのくせにちょろいな)
「で?教えろよ、どんな方法でやるんだ?」
眉間にシワを寄せて聞いてくる
「これみて」
夏樹はポケットから小さい袋を出す
そこには何粒かの白い固まりが入っていた
「なんだそれは?」
不思議そうに聞いてくる
「Ωを発情される薬」
夏樹は不敵な笑みをうかべる
「Ωを?なんでそんなもん持ってるんだ」
「水瀬恭弥がΩだという噂はホントなのか?」
少し食い気味に聞いてきた
「多分、水瀬恭弥はΩのはずだ。
この薬をあいつに飲ませる」
夏樹は薬の入った袋を顔の前で揺らす
「なるほど、でもどうやって飲ませるんだ?そもそもあいつに近づけないじゃないか」
「ああ、そういえば近々毎年恒例の新1年生歓迎パーティがあるじゃないか!
生徒会長は参加するはずだからその時に飲ませればいいんじゃないか」
と1人が提案する
「へーそんなのあるんだ、いいじゃんその時に実行しよう」
こいつら意外と役立つな
と夏樹は感心した
「みんなの前でΩだとバレたらあいつの家も終わりだな」
「まぁΩだったらの話だが・・・」
と自信なさげに付け足す
「はは、これは面白くなるぞ」
夏樹は嬉しそうに笑う
………………………………………
水瀬恭弥を俺の前から消せるかもしれない
ああ、これから起こることが楽しみすぎる♪
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