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旅の恥はかき捨て …11
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「はっ、あ、あ」
アルフレッドが、硬くなったペニスをルシエルに擦り付ける。
そのリズムに合わせて、ルシエルの口から吐息が漏れた。
吐息が漏れるたびにルシエルのそれも硬さを増していく。
「僕は……本当に、どうかしている」
ルシエルのシャツをいつの間にかはだけさせたアルフレッドは、そこから覗いたルシエルの乳首を口に含んだ。
「ひゃ!……あ!」
ねっとりと舌を這わせ、チュッと唇で扱く。
「や、ぁあん!」
アルフレッドに触れられたところが、心地良く痺れる。
初めてのその感覚に驚いたルシエルは、思わずアルフレッドの肩を押した。
すると、アルフレッドはすぐにその行為をやめた。
「……すまない。……やり過ぎた」
そう言うアルフレッドの顔は真っ赤に染まっていて、恥ずかしそうに目を伏せながらルシエルのシャツを合わせた。
「いくら君が受け入れてくれると言っても……僕は君が思っている以上に……」
そう言って、フイッと顔を背けた。
突然温もりを失った身体に、ルシエルは物足りなさそうな目でアルフレッドを見たが、それにアルフレッドは気付かなかった。
アルフレッドが、ルシエルの上から降りてベッドに腰掛ける。
そして、投げ出されていたルシエルの手をギュッと握った。
「受け入れてくれて、ありがとう」
それからルシエルに背を向けて、乱れた自身のシャツを直した。
これで、終わり?--と、ルシエルはぼんやり考えた。
と同時に、無意識にアルフレッドに手を伸ばして、その太腿に手を乗せた。
アルフレッドがピクリと反応する。
「あの……途中で、その、辛くないですか?」
ルシエルも同じ男だから分かる。
あそこまで勃ち上がらせておいて、途中で止めるのは辛いだろう、と。
「っ、……辛いに決まってるだろう?」
アルフレッドはルシエルの手を取って、持ち上げた。
「でも、今はダメだ。君を滅茶苦茶にしそうで」
そう言って、ルシエルの指にキスを落とす。
「君は、さっき言っただろう?怖い、と。だから、無理はさせられない。……これ以上、僕を煽るのはやめてくれ」
振り向いたアルフレッドは、何とも言えない情けない顔をしていた。
「そう言えば、今さらだが……ルシエル君は今、婚約者はいないという事で間違いないか?」
突然、アルフレッドの口から"婚約者"という言葉が出てきて、ルシエルは上気していた頭が冷めるのを感じた。
「は、い。……いません」
「そうか。じゃあ、その、婚約者が決まるまで、その……恋人として付き合ってくれないだろうか?」
「……えっ?」
胸の中に、冷たい感情と温かい感情が入り混ざる。
"恋人として"
"婚約者が決まるまで"
嬉しいけど、悲しい。
そしてルシエルは思い出す。
例え恋人になったとしても、ゲームの主人公マリーが現れたらこの関係は終わることを。
ただ、主人公マリーが別の攻略者を選んだとしたら、アルフレッドには本命の相手が現れないという事になる。
しかし、そんな考えを打ち消すのが、先程の"婚約者"という言葉だった。
この国の王太子であるアルフレッドが、いつまでも一人でいるという事はないのだ。
少しの間だけでも、自分の気持ちに正直になって恋人になるのを選ぶか。
もしくは、傷付くことを避けるため、これ以上踏み込むのを止めるか。
ルシエルは、返事に困った。
アルフレッドもまた、自分で放った言葉に傷付いていた。
例えルシエルが自分を好ましく思っていたとしても、彼はいつか誰かを娶り、ルーズベルト家を継ぐ身である。
皇太子で、かつ、男の身である自分にはどうにも出来ないこと。
その未来を想像して、落ち込まずにはいられない。
けれど、今の気持ちに嘘は吐きたくない。
もう出会えないかもしれない運命の相手であるルシエルと、少しの間でも良いから恋人として過ごしたかった。
「返事は、明日でいい。……おやすみ」
アルフレッドはそう言って、ルシエルの額にキスをして優しく頬を撫で、名残惜しそうに後ろを振り向きながら部屋を出て行った。
一人部屋に残されたルシエルは、唇にそっと指を這わせた。
夢かも知れない、そう思った。
ずっと、ずっと憧れていたアルフレッド。
結ばれるのはゲームの中だけ。
そう思っていたのに。
「信じ、られない……」
あんなに熱いアルフレッドを、ルシエルは知らなかった。
もしかしたら、ゲーム云々は自分の妄想で、そんな未来なんて待っていないのかも知れない。
もしかしたら、明日起きたら、全てが夢というオチかもしれない。
もしかしたら……
そんな事を考えながら、ルシエルはいつの間にか眠ってしまった。
隣の部屋のアルフレッドは、ルシエルの可愛さを思い出して悶えていた。
拒絶されると思っていた。
怖かったけれど、全てを口に出せば気持ちが晴れると思ったから、それらを全て伝えた。
それがまさか、受け入れてもらえるなんて。
「っ……は、ぁっ」
今日は我慢出来そうになかった。
アルフレッドのペニスは、今までにないほどに昂ぶっており、触れればすぐに果てそうな状況だった。
部屋に戻ってくる為に歩くのすら辛かったくらいだ。
取り出したそれは、熱く硬く、自分でも初めて見るくらいにそそり立っていた。
"もっと"
そうねだったルシエルの顔、柔らかい唇。
乳首に触れた時のルシエルの嬌声を思い出せば、それはすぐに訪れた。
「っっ!……ルゥ、っ!」
アルフレッドは二日分の精を全て吐き出すのに、長い間痙攣を治めることができなかった。
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