アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
旅の恥はかき捨て …17
-
「あ、ぁ」
アルフレッドが、気持ち良さそうな吐息を漏らした。
触れる方もこんな風に感じるのか?とルシエルは思った。
経験したことがないから分からないので、アルフレッドのその様子を受け入れ、それが特別な事とは思わなかった。
しかし、アルフレッドからしてみれば、それは特別な事だった。
触れるという行為が気持ちよかった事なんて、今までなかったからだ。
アルフレッドにとって、前戯などの愛撫という行為は女を濡らすためだけの儀式のようなものだった。
それがどうした事だろう。
ルシエルの身体はどこに触れても気持ち良かった。
ルシエルが良い反応をすれば、それが自分にも返ってきてさらに気持ち良くなる。
ヒクヒクと下着の中のモノが震えた。
「ア、ル!は、ぁん……っ!!」
ルシエルからも、抑えきれない嬌声が漏れる。
「ルゥ……」
アルフレッドが舌で乳首を転がしながら、ルシエルの下着に手をかけた。
ルシエルは恥ずかしさで身を捩るが、アルフレッドはそれに構わず難なく下着を取り去った。
「や、っ!」
恥ずかしいと思いつつも、自分のモノの状態が気になったルシエルは、そっと目線を下にやった。
何せ、勃ったところを、今世で初めて見るのだ。
気にならない男はいないだろう。
ルシエルのそれは、腹側に少し傾いて、揺れながら透明の糸を垂らしていた。
サイズは……そこまで小さくないのを確認して、ルシエルは安堵した。
勃起した状態が小さいのは、やはり男としてのプライドに関わるからである。
そうしてルシエルが自身に気を取られている隙に、アルフレッドもまた下着を取り去り裸になった。
そして、それに気付いたルシエルは絶句する。
「っ!!」
(負けた……っ!じゃない!そんなレベルじゃない!)
ルシエルはアルフレッドの股間に釘付けになった。
ルシエルのより大きいソレは、腹につきそうなほど勃ち上がっていた。
カリ部分が綺麗に張り出しており、前世ネットで見た理想的な男根の形、其の物だった。
思わずそこに手が伸びる。
「……っ!」
アルフレッドが息を飲むのが分かったが、それどころではない。
触れた竿は、熱くて硬く、血管が浮き出ている。
根元から指を滑らせると、真っ直ぐに天を向くソレが、ピクリと震えて、先端から透明の液を溢れされた。
「っ、ク」
アルフレッドが声を漏らすのを聞きながら、カリの部分に指を這わせる。
「す、ご……」
ルシエルは思わず呟いた。
男として羨ましい限りのソレを、大きさを確かめるように、手でそっと包む。
すると、アルフレッドも真似するようにルシエルのモノを手で包んだ。
「ぁ、ああん!」
「そんな事されたら、我慢、できない」
アルフレッドにキュッと握られたら、ルシエルはそれだけでイキそうな感じがした。
「あ、あ!ダメェ!」
身体に力が入って、ルシエルはアルフレッドの竿を思わずギュッと握ってしまう。
「は!ぅ……っ」
アルフレッドもまた、それだけでイキそうになった。
それを必至で耐えてルシエルの竿を優しく扱き始める。
「あ、あ、ダメ!やだ!……なにこれ!あっ!あっ!」
「ルゥ?」
手を動かしながら、アルフレッドはルシエルの様子を伺った。
「初めて、だから……っ!あっ!やっぱ、怖っ、んんっ!あ!……くるっ!やだ、あ!」
ルシエルは、前世では何度も達した事があったにしろ、今世、この身体でイくのは初めてだ。
しかも、好きな人の手でイかされるという、とてつもない快感を伴っての絶頂に、怯えた。
そして、悶えた。
「や、ぁああ!」
ルシエルは全身をヒクつかせながら、白濁を飛ばした。
ルシエルが半分無意識で握っていたアルフレッドの熱棒にも、ルシエルがヒクつく度に刺激を与えた。
「ルゥ!……ぅ、くっ!!」
すでに限界に近かったアルフレッドは、その小さな刺激がトドメになった。
ビクビクと腰を揺らしながら、大量の白濁をルシエルの腹に飛ばした。
はぁはぁ、と部屋に二人の吐息が響く。
最初に息を整えたのは、場数を踏んでいるアルフレッドだった。
そっとルシエルの腹に指を滑らせて、どちらのものか分からない白濁を愛おしそうに撫でる。
そして、ルシエルの頬を伝っていた涙を、唇で吸い取るように、優しく口付けた。
「初めて、って、本当に初めてだったんだね」
そう、嬉しそうに言うアルフレッドを、ルシエルは恥ずかしそうにしながらも睨んだ。
「ふふっ。ハジメテ……ふふふっ」
ルシエルの頬に口付けながら、アルフレッドは楽しそうに笑った。
「ちょっと、そう言う機会がなかったって言うか……っ!もう!笑わないで下さいっ!」
この歳で童貞どころか、自慰もした事のない自分を馬鹿にしてるんだとルシエルは思って、口を尖らせた。
その口にアルフレッドはチュと唇を落とす。
「ごめん、ごめん。その、何て言うか、嬉しくて」
「え?」
「初めてを僕にくれたのが嬉しくて」
アルフレッドが身体を起こす。
ルシエルの目に入ったアルフレッドの顔は、本当に愛しい者を見るような表情をしていた。
イケメンの破顔の破壊力に、ルシエルは束の間、言葉を失った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
66 / 166