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「綺麗な花の育て方」 …1
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「あ、あの、ルシエル君っ」
いつもの図書館での勉強会が終わった後、ハンナが珍しく照れた様子でルシエルに話しかけてきた。
「これ……ミシェルに頼まれていた物なのですが……」
そう言って、ハンナは厚みのある大きな封筒をルシエルに差し出した。
「これは?」
ルシエルが中を見ると、そこには一冊の本が入っていた。
取り出して見ると『綺麗な花の育て方』というタイトルが、オシャレな字で刻印されている。
こんな園芸本をミシェルは読むのだろうか?と、ルシエルが本を開こうとしたところ、ハンナが慌ててそれを止めた。
「ダメです!中を確認するのは、帰って……一人になってからでお願いしますっ!」
「えっ?あ、あぁ、うん。分かった。つまり、帰ってからこっそりミシェルに渡せばいいんだね?」
ルシエルがそう言うと、ハンナが更に慌てた。
「あ、いえ!そうではなくて、それはルシエル君に読んで頂きたいと……ミシェルが……」
「ミシェルが、僕に?」
「えぇ、えぇ。家に帰って読んでみれば分かるかと……」
「……ふーん。うん。なんか分からないけど、分かったよ。ありがとう」
「いえいえ。今回ちょっと手に入れるのに手間がかかりまして、遅くなった事お詫びいたします。……あ、その本は返さなくて結構です」
そう言って、ハンナがメガネをクイっと上げた。
「え?でも、手に入れるのが大変な本だったんだよね?」
「いえ、これはある意味、賄賂ですわ」
「わいろ?」
ハンナの言葉に、ルシエルが首を傾げる。
「いつか……私に物語のネタを提供して下されば」
「ネタ?」
伯爵家と言えど三女のハンナは家に放任されている。
そんなハンナの夢は、物書きになる事であった。
「僕のネタがお役に立てるか、分からないけど……。とりあえず、ありがとう」
ルシエルが恐る恐る答えると、ハンナは満足そうに笑った。
「ふふっ。ルシエル君は、色々と持ってそうな気がしますから。楽しみです」
それから二人は、校門側の馬車留めの前で別れた。
ルシエルが家に帰る馬車を待っているところで、突然後ろから声をかけられた。
「ルシエル」
その声にビクッとなりながらもルシエルが振り向くと、そこにはイーサンが立っていた。
「今、帰りか?」
そう言いながら、イーサンは自然にルシエルの隣に並ぶ。
「は、はい」
「そうか。……今日もあの女と勉強か?」
「え?あ、はい。そうです」
「ふーーん」
ルシエルとイーサンの間に気不味い空気が流れそうになったところで、ルシエルの馬車が到着した。
「あっ、馬車が来たので……、これで失礼致します」
そう言って、ルシエルが頭を下げた時、手に持っていたハンナからもらった紙袋がずり落ちた。
地面に落ちた時に、勢いで袋から本が飛び出る。
ルシエルは慌ててそれを拾い上げて、再びイーサンに頭を下げ、馬車に乗り込んだ。
「"綺麗な花の育て方"……」
そう呟いたのはイーサンである。
本が落ちた時に、そのタイトルをイーサンは見ていた。
「確か……あの本は……」
イーサンは、去って行くルシエルの乗った馬車を見ながらニヤリと笑った。
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「あっ、そんな……っ」
ロージィは、快感で脚を震わせた。
デニスの指は、ロージィのアナル深くを探る。
「あ!あぁん!」
デニスの指がある一点を探った途端、ロージィはそれまで以上の甘い声を漏らした。
ロージィの竿は、いつの間にか硬さを取り戻しており、ヒクヒクと先端から透明の愛液を垂している。
「や!ソコ!ダメェ!」
ロージィの前立腺を見つけたデニスは嬉しそうに目を細めて、ソコを攻め続けた。
感じているのは、ロージィだけではない。
デニスも股間がはち切れんばかりに膨らんでおり、天を向いたそれはロージィの喘ぎに合わせてピクピクと震えている。
「俺のを受け入れるならちゃんとほぐさないと……」
そう言ったデニスは、香油に濡れる指をもう一本、ロージィのピンクの後蕾へとねじ込んだ……
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ここは、ルシエルの自室。
ハンナの言う通り、部屋で一人になってから、渡された本を開いたルシエルは、食い入るように手元の本を見つめていた。
"綺麗な花の育て方"
タイトルだけ見れば、園芸の本である。
しかしその中身は、成人要素の濃い、男同士の恋愛物語だったのである。
内容は、セックスを知らない彼氏を受けとして開発するものである。
この本は、そう言う趣向の人たちから人気な本であった。
何せ、全くアナルセックスの知識がなくとも、基本から色んな体位まで学べる教本として使える内容だからだ。
それに気づいたルシエルは、昔ミシェルがそういった事を言っていた事を思い出す。
ルシエルが男同士の情事を知らないと思って、ミシェルがハンナに頼んで用意した本だったのだ。
と言っても、前世の記憶のあるルシエルには既にある知識である。
しかし……
この様な、前世では"18禁"と言われる要素のものを目にするのが前世ぶりだったルシエルは、食い入る様にその本を読んでしまった。
「は、ああ……」
ルシエルはロージィに自分を重ねて、自慰を……アナルでの自慰をしたくて仕方がなくなってしまった。
ヒクヒクと後ろがヒクつくのが分かる。
しかし、そこはグッと我慢した。
それをやってしまえば、後戻りできない気がしたからだ。
が、前が勃ち上がるのは止めることはできない。
「アル……ぅ」
その後、ルシエルがアルフレッドを思い出しながら致したのは、言うまでもない。
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