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Chapter16〜再開と告白《秦side》
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♪〜 ♪〜 ♪〜
「ぅん…… ッ!?」
聴き慣れたスマホの着信音が鳴り、ガバッとベッドから起き上がる。
「なんだ、ミホさんのメールか…」
ってか、
「もう7時…!? 何時間寝てんだよ、オレ、、」
スマホの画面で時間を確認する。案の定、部屋は真っ暗だ。
とりあえず、手元のリモコンのボタンを押し、部屋の電気をつける。
ふと、スマホの光に目がいく。
何の通知だ?
って、、、、えっ!!!???
ーーーそれはユウからのラインだった
『シン!僕、なんか気に触ること言っちゃった!?』
『初対面で、いきなり家上がらせるとか、正直引くよね…』
『あと、腐男子だったこと隠しててごめん。気持ち悪いよね。』
『でも僕、シンみたいな人とこんなすぐに終わりたくない!!』
『もう一度、会って話せませんか?』
『駅前のカフェで、シンのこと待ってます。』
『嫌だったら、来なくてもいいから!』
は!?
最後の送信が15時50分って… あいつ、3時間も待って…!?
オレはコートを掴み取り、急いで家を出た。
ーーーガチャッ
タッ、タッ、タッ、、
「ユウッ!!」
「ん、、、あれ、、シン、? ゆ、、め、、?」
待ちくたびれたのか、ミルクティーを半分ほど残したままうたた寝していたユウ。
そしてジッとオレの顔を見たあと、ようやく…
「うわっ!?シン…ッ!? なんでここに、、!!」
「ご、ごめんっ!! オレ、今まで寝てて… ラインも、今気づいたばっかりでさ、
3時間も、ユウをここで待たせてたなんて…」
「い、いや、謝るのは僕の方でっ、、!
こっちこそ、シンの気に触ること言ってごめんっ!」
「…ッ!!」
ユウに気を遣わせてしまった自分が許せなくて、グッと唇を噛む。
「い、いや、それは誤解なんだ。
…不快な話かもしれないが、オレの話をちゃんと聞いてくれ。」
それからオレは、ユウに過去の全てを、あの地獄の毎日を話した。
「そ、そんな事が…」
ユウの顔はみるみる青ざめていく
「気持ち悪いよな、お前のこと、散々言ってたオレが、そういう事してたなんて…」
帰ろうと思って立ったその時ーーー
ギュッ
「気持ち悪くなんかっ、ない!!!」
「…え?」
オレ、今抱きしめられてんのか、?
「今まで、辛かったでしょ…っ」
オレの背中が、じわりと暖かい涙で滲む。
「なんで、、お前はっ!」
掠れた声で振り返ると、目の前のユウは、ふふっと笑って、
「決まってるじゃん、シンがすきだからだよ!!」
『すき』、その言葉を聞いただけで、今までの地獄が消し飛ばされたような気がした。
「オレも好きだ。」
そう言いながら俺は、ユウの耳元にキスを落とした。
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