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「...どうもこうもねえ。俺はこれからも殺し屋を続けるだけだ。」
そう言ってポケットから取り出した煙草に火をつけながら龍は立ち上がった。
「俺は辞める。...と言いてえとこだけど一度乗った船だ。龍の気が済むまで付き合うぜ」
冬夜が龍を見て頷く。
「僕は龍に救われてるし......ついて行くしか道はないよ」
「俺だけ抜けるのも癪だ。もちろん残る」
綾瀬もユウも薄らと微笑んだ。
「...俺はまだ解放されないってこと...?」
恐る恐る尋ねる早紀を横目に見て、龍は笑った。
「当たり前だろ。大事なターゲットだ。」
その後、一行は家に戻り各々が羽を伸ばしていた。
「...俺の監禁生活も長いな...。てか何でここまで見つからないんだよ...」
龍の部屋に戻った早紀は煙草を吸う龍に尋ねていた。
「まぁ俺たちは最強の殺し屋だからな。」
「理由になってない。」
ため息をつきながら早紀は横になった。
「ところで早紀」
「...何?」
龍の方をちらりと見た途端、目の前に彼の顔があった。
「...な、なんだよ」
「お前を殺すのは俺だけだ。...他の誰にも手は出させねえ。」
「...かっこいいこと言ってる風だけど立派な脅迫だからな」
そう言って龍から視線を逸らした途端、唇に柔らかいものが触れた。
「...ん、」
早紀の体は、このキスを欲していたように積極的に自ら龍の唇へと向かった。
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