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本音
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グッ、ギシッ、ギシッ
腕が動かない…。布かなにかで縛られている。
「…け、……い?」
「起きた?」
ギシッ
慧が四つん這いで、俺に近づいてきた。
「な、に、?……」
「……ごめん…」
と言い慧がシャツに手をかけて、ボタンを外してきた。
「…っ!?おい!ちょ、慧!!」
「…ごめん。……ごめ……」
俺はベッドに繋がれているタオルを取るため、思い切り腕を引っ張った。
ギシッ!ギシッ!
力は人並み以上にあるアルファにはいとも簡単に解けた。
「…っ!?…なんで…?」
「…っこの!」
俺は覆いかぶさるさっている慧を押し倒した。
「……何でこんなことをした。」
知らずうちにアルファのオーラがではじめている。
ゾクッ
「ひっ……ち、ちが、俺はただ……っ。お前が……っ」
「……あのなぁ……確かにお前の気持ちに気づいてやれなかった俺も悪いよ…けどな。……こんなことまでしちゃあダメだろ。」
「…っ、……なんも知らないくせに…!!」
「……なんだよ。」
「…っか、……帰れよ!!……」
「…っ」
俺は何も言わず服を整えてジャケットとカバンを掴んで部屋を出た。
あいつの姿勢を見て気づいた。
探しに行かなければ。
ピッピッ…ピッ
プルルルプルルル
「もしもし。坊ちゃんどう致しましたか?」
「爺や。車を出して。明日から俺、用事ある。仕事は他のやつに任せる。」
「…承知致しました。また坊ちゃん、何かするのですか?」
「今回は本当に大事なことなんだ。昔とは違うよ。」
当てのない彼を探すのに、不安があるのにも関わらず、俺はとてもワクワクしていた。
「…坊ちゃん楽しそうですねぇ。どうぞ、心ゆくまでお楽しみください。我々は最高のサポートを致します。」
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