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久しぶり
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どうしよう…学校に行きづらい…。
…もう1ヶ月近く行ってないからな…。でも何より、
…昨日藍原さんと寝た記憶が蘇ってきてやばいんです!!////……はぁ……慣れるまで時間がかかりそう…。
…勇気をだして!…いざ登校しよう!!
ご飯も久しぶりに自分で作って、鏡に向かってくせ毛を治す。まぁ、治らないのだが。
カバンを持って出掛けようとした時、
「…あっ、抑制剤…。」
…危ない危ない。前みたいになったら大変だもんな。
抑制剤を持ち、家を出た。
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…ドクドクドク
めっちゃ緊張する…。みんなにどんな目で見られるんだろう…。
僕は、恐る恐るドアに手をかけた。
…ガラガラ
…遅刻したかのように申し訳ない雰囲気で、身を小さくして入ると、暖かく、とても落ち着く匂いに包まれた。
「…っ佐伯っ、苦し…」
「…っどこいってたんだよ!!!」
…周りの視線は好奇に満ちていて、僕ら二人を見てコソコソしている。
「…っさ、佐伯っ、みんな見て」
「んなこたどうでもいい!!お前がいない間俺がどれだけ心配してたか、分かってんのかよ!!」
「………ごめん…。」
「……………無事でよかった…、っ」
佐伯は、すごくいい奴だ。うちの学校は校則がゆるく、頭髪検査なども無い。高校に入って色気づいた佐伯は、髪を染め、ピアスを開け……そのようなことをしていたら少し周りから浮いていた。
正直、佐伯がそんな風になってから僕も関わりづらかった。
いや、それは言い訳だ。そんな、周りから少し浮いてる佐伯に関わったら僕まで浮いてしまう。……ただの自己防衛だった。
僕はあまり目立つ方じゃないし、話すのも得意じゃない。佐伯みたく人付き合いが上手くないし、愛想笑いもできない。
だから、僕は親友と言えると人はいないし、友達と言える人も、あまりいなかった。
そんな僕に、何度も何度も、話しかけてくれて、助けてくれて、小さい頃から僕のそばにいてくれた。
そんな、佐伯をこんなにも心配させてしまった。こんなに良い奴はいない。
「…ごめん、佐伯。……っごめんっ。」
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