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意外な一面【唯也side】
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さっきは言いすぎたかもしれない…
ヒソヒソと菊知のことを言っていた奴らに冷たくあたってしまった…
おかしい
自分の事じゃないのに何故あんなにカッとなってしまったんだろう…?
しばらく考えているうちに自己紹介がはじまっていた
ん?俺の番か
「猫山 唯也です。
よろしく。好きなものは…甘いもの」
何人かが
『え…?あの見た目で甘いもの好きなの…?』
と言っていたのが聞こえた。
見た目はカンケーないだろといいたいのをこらえて着席した。
それにしても菊知は大丈夫だろうか…?
さっきから青ざめた顔で俯いている。
もしかして、さっき俺が注意したのがダメだったのか…?
勝手に口出ししたから怒っているのか…?
そんなことを考えているうちに菊知の自己紹介がはじまった
「あ、えっと…
菊知…実守です…
よろしくお願いします」
可愛らしい声での自己紹介に何人かの男子が赤くなっていた。
恥ずかしいことに俺も何故か顔と耳が赤かった。
その後先生が菊知の趣味を聞いた。
「お、お菓子作り…です。」
と俯き加減に答える菊知。
クラスの8割ぐらいの男子がみるみる赤くなっていき教室がザワザワしている。
菊知はどんどん青ざめて冷や汗をかきはじめていた。
情けない話だが俺は菊知の方を見ながら口をパクパクと動かすことしかできなかった…
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