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気づいて【唯也side】
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西前というやつに追い出されてから俺は自室に戻った
『ねぇ、あんたも実守のこと好きなの?
…実守はあげないよ?』
という西前の言葉が頭から離れずベットに飛び込みぼーっとしていると2番目の姉から電話がかかってきた。
『もしもし〜?唯也?おーい、聞いてんの?』
「なに?また、彼氏に振られたの?」
『そーなのよ!!聞いてくれない!?』
「はいはい、今回はどうしたの?」
姉の話によると内緒で料理をつくりに彼氏の家に行くと彼氏が浮気相手にプロポーズをしていたところに出くわしたそうだ。
言うまでもないがその男は姉と浮気相手にボコボコにされたらしい…
その後、浮気相手と意気投合し飲みまくったあげく俺に電話をかけてきたという
姉も姉でどうかしている気がしてきた…
『ね?酷くない?』
「それは酷い。その男もアホすぎない?」
『そーなのよぉ!!ねぇ、あんた面白い話しなさいよぉ〜』
「え、無茶言わないでよ。酔いすぎだって。
…あっ!友達ができた」
『えぇ!?あんたに友達!?
実家連れてきなさいよ!顔みたい!』
「無理だよ、なんか、喋ってたら変な感じになるし…」
『変な感じ?どーゆこと?』
「なんか、心臓らへんがギュッってなって、顔が赤くなる」
『え?あんたその子に一目惚れでもしたの?
どんな子!?写真おくりなさいよぉ〜!』
「え、でも、男だし…」
『関係ないわよ!写真待ってるからね!』ブチッ
電話を切られてしまった。
一目惚れ…?俺が菊知に?
…駄目だ。
1日で色んな事が起こりすぎてわかんなくなってきた…
とりあえず、宿題をしよう…
…宿題がない
ノートに挟んだまま西前に渡してしまった…
菊知の部屋の前に来たが、姉に言われた事と西前に言われた事が頭の中で混ざってぼーっとしていたら中から
「ね、猫山君は感じ悪くなんかないよ…!!
見た目はちょっと怖いけど、かっこいいし、優しいし、ほんとにいい人なんだからねっ!」
という菊知の声が聞こえてきた。
心臓がうるさいし、顔が暑い…
俺は菊知の事が好きなのかもしれない
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