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ご飯【実守side】
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そろそろ顔の赤みもひいたかな…?
ちらっと鏡を見ると大丈夫そうだった
「実守〜!猫山〜!ご飯作るの手伝って!」
キッチンから碧がよんでいた
流石、碧。手際が良い!
「何作るの?」
気になって聞いてみた
「グラタンとエビフライとフライドポテトとサラダだよ」
「ほんとっ?」
僕の好物ばっかりだ!
やったぁ!
猫山君も目をキラキラさせてる
「じゃあ、デザートは僕に任せてねっ!!」
碧に頼り切りじゃかっこ悪いし、僕も頑張るんだからね!
「デザート!?」
猫山君が興奮したように前のめりで聞いてきた
「うん!折角だからみんなで作る?」
「そうだね〜」
「菊知。お、俺も作っていいか…?」
「勿論だよ!みんなで作ろ〜!」
えいえいお〜!と和気あいあいとしていた
「揚げ物は準備めんどくさいんだからちゃんと手伝ってよ〜?」
碧の一言と共に一斉に動き始めた
猫山君はサラダ
僕はグラタン
碧はエビフライとフライドポテト
コンコン
「西前君、ちょっといいかな?」
碧はクラスメイトに呼ばれて出ていってしまった
ガシャン!ガチャゴチャ
…もしかして猫山君って不器用?
野菜を入れてるボウルはひっくり返すし切ってるトマトが潰れてるしレタスはちゃんと切れてなくて繋がってる
「…ふ、ふふっ」
思わず笑っちゃった
咄嗟に口を抑えたけど気づかれてしまった
猫山君はシュンとして背を丸めたため、上目遣いになっている
若干涙目だからどきってしちゃった…
イケメンなんだから、そんな顔されたら照れちゃうでしょ!
そう注意したいけど何となく碧を怒らせてしまいそうなのでやめた
「菊知、どうした?」
僕がフリーズしていたのを気にかけたのかずいっと猫山君の顔が寄ってきた
…近くない!?
もうちょっとで鼻くっつくよ!?
「大丈夫だから!!」
顔が熱くなるのを感じたのでそう言って肩を押し返すとハッとしたように口元を抑えて猫山君の顔は赤色に染まっていった
だから、どきどきしちゃうからそんな顔しないで!!
テレパシーを送るつもりで心の中で訴えた
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