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名前【実守side】
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ふっと肩の重みが無くやったので振り返ると満面の笑みを浮かべている猫山君と目が合った
目、そろそろ逸らさなきゃ…
そう思うのに動かせない
ふいに目の前が見えなくなり温かみを感じた
…目隠しされてる?
この感じ…
「碧…?何かあったの?」
子供の頃に碧が不安な時によく僕の目を覆っていた
飼い猫が病気になった時やおじぃちゃんが倒れた時、いつも僕の目を隠して泣くんだ
実守に泣いてるところは見られたくない!って言われたことがあったっけ
「……なんでもないよ、ちょっと不安になっただけ」
左手で目を覆い、右手でめいいっぱい抱きしめられる
「……れの……き…ってよ」
「なんて?」
「何でもないよ」
ぱっと手を離される
なんか様子がおかしい
「ほんとに大丈夫?」
うさ耳が邪魔でよく見えない
「大丈夫だよ。
あ、そうだ委員長、要件なんだったの?」
すぐに顔を逸らされた
その後何故か琥珀が碧と話しながら泣き出してしまった
碧が一生懸命涙を拭っているけど止まらない
「や、やっぱり、今日…ひっく…かえるぅ」
ついて行こうとしたけど
「実守と猫山は…うぅ…絶対…ぐす…こないで」
と言われてしまい、僕と猫山君はすればいいか分からなくておろおろとしているだけだった
結局琥珀は出ていってしまい、碧が追いかけに行ってくれた
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