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想い【琥珀side】
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中庭に通じる螺旋階段まで走る
やばい…もう息が上がっちゃった…
こんなことなら日頃から運動しとけばよかった!
螺旋階段を駆け下りる
よかった…!まだいる!
碧がこちらを向こうとしたので咄嗟に中庭の大きな木の裏に隠れる
なんて話しかけよう…?
やっぱり女の子らしくした方がいい?
…そもそも女の子らしい声のかけ方ってなんだ!?
脳内は大混乱
チラリと木の横から碧を見る
…いない!?
もう帰っちゃったのかな…
どうしよう…
どうしようもなく泣きたくなってその場にしゃがみ込んだ
「大丈夫?また会えたねぇ」
聞き覚えのある声
恐る恐る顔を上げる
碧……
一気に嬉しい気持ちがこみ上げる
会いたかった
僕のこと覚えてる?
なんだか君を見てると僕はおかしくなっちゃうんだ
伝えたいことは沢山あったのに口からは真逆の言葉が出た
「は、話しかけんな、馬鹿!!」
血の気が引いていく
どうしよう
違うの、話したいの
素直になれない
目頭が熱い…
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