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ご飯【唯也side】
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「…ごめん」
怖がらせてしまったかもしれない
「あ、大丈夫だから…」
しばらく無言が続いた
はぁ…
あ、ため息…
やっぱり嫌だったんだろう
息がうまく吸えない
「…そんなに嫌だったか?ごめん」
やっとの思いで声を絞り出す
目は見れずに逸らしながら言った
かっこ悪い…
「違うの!!
猫山君のことが嫌でついたため息じゃなくてね、その、顔近いと猫山君かっこいいからどきどきしちゃって、いきなり突き飛ばすとか失礼なことしちゃったなぁ…って思って、反省のため息だから!」
……え?
な、なにそれ!?
赤くなりながら一生懸命話す菊知を見てたらさっきの気持ちはどこかへ行ってしまった
男の俺にドキドキしてくれたってことか?
考えすぎ?
それでも……
やっぱり嬉しい
心臓がバクバクと激しく動く
ガチャ
「ただいまぁ、委員長ってば話長いんだよねぇ、
どぉ?進んでる〜?」
本当に幸せだ…
「碧!!おかえりっ」
「ただいま!実守♡♡」
……ん?
なんか西前の声がする
幸せすぎて気づいてなかった
「あ、西前。もう帰ってきたのか」
やっぱり西前か
ていうか、菊知と抱き合ってる…
「ちょっと、何だよその反応」
蹴りを入れられる
姉の蹴りより弱いな
それより、そのうさ耳で人に会ったのか
「いや、そのうさ耳のままで委員長とやらに会って大丈夫なのか?色々聞かれたりしなかったか?」
「大丈夫だよ、委員長は優しいし真面目で影口を言うような人じゃないからね」
なら別にいいか…
「え、全然進んでないじゃん!
何してたの?
スピードアップするよ!?」
あ、忘れてた…
ぼーっとしすぎたな
菊知がサラダを作るのを手伝ってくれた
可愛い…
どうやら俺は包丁がうまく使えないらしい…
菊知の前でいいとこ見せられるように練習しよう
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