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訪問者【唯也side】
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「まだ8時だね〜」
もうそんな時間か…
コンコン
「は〜い、僕出るね」
菊知が行ってしまった
「…なぁ、猫山はさ、やっぱり実守のこと好きなの?」
「え!?」
びっくりしてマシュマロが喉に詰まった
「げほっげほっ…」
「はぁ…大丈夫かよ?なに、動揺してんの?…俺は実守のこと好きだよ。だからさ、ちゃんと知りたいんだよ」
目が合わない
わざと逸らしてる?
どうして…?
「…す、好きだ…ぞ?」
「ははっ…そうだよな…やっぱりそっか〜。身構えてたけどちゃんと聞くと結構くるな…」
なんでそんな切ない顔してるんだ…?
言おうとしたけど言葉は出なくて固く重い空気が漂う
喉が固まったみたいだ
とりあえずこの空気をぶち壊さなきゃだな…
手に取ったマシュマロを見つめる
これだ!
「…おい、猫山?」
猫山が口を開いた瞬間にマシュマロを詰め込む
「お菓子食え!そしたら元気になるんじゃねーの?」
「んぐぐ、んん!!…っは!なにこれ!?窒息するだろ!!殺す気か!!」
!?
別に暗殺を狙ったわけじゃないぞ!?
「そ、そーゆーつもりじゃねーし!!」
「こんのぉ、仕返しだぁ!!」
飛びかかられた
重い…!!とか思ってたらすぐにくすぐられた
「ふ、ふふ、あひゃ、ちょ、やめ…!!ふふっ」
くすぐったい!!
やばい、声が情けない…
「碧、すごく綺麗な男の子が碧のこと呼んでるよ!!」
「…?誰のことだろ…」
手を止められる
はー…疲れた…
あんなに笑ったの久しぶりだからほっぺ痛い…
菊知と西前の後を何となく追いかける
玄関には女みたいな男が立っていた
すげー、髪の毛クリーム色だ
「あぁ〜!委員長の事ね、その様子だと猫かぶってるの…?とりあえず入りなよ」
西前が意地悪な笑みを浮かべると委員長?という人がビクビクしだした
バタンと扉を閉めたと同時に委員長とやらが前髪をかきあげてふぅ…とため息を漏らす
かきあげた指の隙間から髪が落ちていきまた元の髪型に戻る
今の動作菊知がしたらどうなるんだろう…
考えるだけで心臓がバクバクしてきた
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