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2人きり【唯也side】
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菊知の顔が青ざめていく
「お、おい、大丈夫かよ…?」
「あ、あぁ、大丈夫だよ」
大丈夫じゃないだろ…?
手が微かに震えてる
とりあえず元気にしないとだな
「み、実守…。お菓子食べて元気出せよ」
や、やばい
意識しすぎて噛んだ…
かっこ悪いよな
「あ、うん。そうだね」
今度はチョコ入りマシュマロを食べた
実守は小さな口にマシュマロを頬張って幸せそうにしている…
可愛い…
小動物みたいだ
…ていうか実守って呼ぶの最高だな!!
「ただいま」
「2人ともごめん…。いきなり泣き出したりして…」
琥珀は目を赤くしてすんすんと鼻をすすっていた
「おかえり、大丈夫だよ。
僕の方こそなんか、ごめんね…」
「結局委員長はなんで泣いてたの?」
西前が聞くと琥珀は俯き言いたくない…。またねと言って帰ってしまった
確かにお前が好きだから泣いてたとか言えないよな…
空気が重くなって来た時ブーブーと俺の携帯がなった
「ごめん、姉貴からだわ。悪ぃけど、ちょっと出てくる」
姉からの電話に出るのは絶対だと言い聞かされてきた為惜しいけどこの場を離れることにした
「…もしもし?」
『あ、唯也〜?
なんでそんなに不機嫌そうなのよ!!
さては好きな人が他の男に取られかけてんの〜?』
どうして姉貴の勘はこんなに鋭いんだ…
がくりと肩を落とす
「…別に」
『ふふっバレバレよ〜
あっ、ちょっと電話変わるね、
もしもし、唯ちゃん?』
「あ、姉ちゃん?」
さっきまで茶化していたのが1番上の姉で、昔、不良をまとめあげていたいわゆる元ヤンだ
電話を変わったのが2番目の姉で漫画家を目指している、おっとりしているけどたまに豹変する
『聞いて唯ちゃん!
私ね、BL漫画家デビュー出来たの!』
「おぉー、ついに!?おめでとう!!」
ずっとなりたがってた漫画家になったのか
すごいな…
でもBLってなんだ…?
『それで、唯ちゃんに頼みたいことがあるんだけど…』
「何?」
『その前にとっても重要な事聞くね
……男の子が好きってほんと?』
「…まぁ、うん
でも、男が好きなんじゃなくて好きな人がたまたま男だっただけだよ」
『…ぅっ、何それ萌える…』
「…どうしたの?」
『大丈夫、ちょっと悶えてただけよ…ぅへへ
それでね、頼みごとなんだけど、その男の子家に連れてきてお姉ちゃんのいうポーズを取って欲しいの
人形だとあんまりわかんなくて…
漫画の参考にしたいの…ふへへ』
なんか、笑い方不気味になったな、姉ちゃん…
「うん、分かった、聞いてみるけどだめって言われたら行けないから」
『ありがとう!!』
そーいや、BLがなにか聞き忘れてた…
しかもポーズってどんな?
……まぁいっか!!
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