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命令
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「 理由は? 退学になりたいの? 」
「 ちっ、なりたくない……です 」
「 じゃあ、話して。いつまでもトイレにいるのは変に思われるよ。 」
そうだった、自分はまだバイト中だし先生もトイレに行くと抜け出していたんだった。
深呼吸をし、バイト理由を説明した。
先生は黙って俺の話を最後まで聞いてくれていて話が終わっても何も言わないでいた。
「 先生…… ? 」
何て返されるか分かっていたけど黙っている先生に不安になり話しかける
「 お前、今日は何時までだ? 」
「 えっ? あっ、23時までです。 」
「 はぁ?17歳が23時までだ? 」
「 あっ、ちょっ…… 先生、声が大きいです! 」
慌てて先生の口に手をあてる。
口に手をあてられ怒りの目だけが、上から俺に突き刺さる
俺はその視線に突き刺さらないよう視線を下へと移動するゆっくりと手を離され、まったくお前は… とブツブツと文句を言っている先生
「 今すぐに、ここは辞めること。いいね 」
数秒の沈黙に発せられた言葉は案の定の言葉だった
やっぱり・・・・言われるとは分かっていた。
「 あっ、でも今日はお店人が足りないから忙しくて俺……中途半端に仕事投げられない……です。だから最後までお願いします 」
無理だと分かっていてもお願いした。
居心地がいいこのバイト先を辞めるのは辛い……でも見つかってしまったら居られない。
「 ダメだ。今日俺達がいるメンバーは鳳の学校関係者と教育長関係者だ。バレたら退学になるぞ 」
「 えっ? それって…… 」
学校辞めなくてもいい?と聞きたかったがうまく聞けなかった。が先生の続く言葉は退学より怖いものだった
「 今すぐ店を辞めて、そのまま俺の家に来い 」
そう言われて、すぐに理解は出来なかった
家?家に来いって言ったの?なんで?なんのために?
疑問が頭を埋め尽くす
「 いいな、命令だ。 拒否権はお前には無い! 」
命令・・・・その言葉は俺の首を無言で頷かせる
先生は、俺が首を縦にふったのを確認すればすぐにトイレの鍵を開けて、2人でキッチンへと向かう。
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