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「 …… い… お… い 高木 高木 」
「 んっ…… 」
体を揺すられ、重い瞼が開けていく。
まだ目が覚めない中、周りを見渡せば観たことのない景色
「 … ん? 」なんだここ?
そう考えれば、となりから聞きたくない声
「 早く降りろ、運転手さん困ってるぞ 」
隣を見て、正面をみればおじさんが心配か困っているかの顔が見えた
「 す、すみません 」
勢いよく車内から降りる、安心したのかドアが閉まり笑顔で頭を下げてタクシーは走り去って行った。
その車をボーと見ていれば、また後ろから聞きたくない声
「 お前は地蔵か、早く動け 」
振り返れば、先生が腕を組んで睨んでいる
「 あ、はい 」すみませんと小さな声で謝りながら近づく
マンションはオートロック式の高級マンションを俺は後ろからただ黙ってついていく。
エレベーターの中でも会話は無いエレベーターの圧とは違う圧力のようなものが俺にのしかかる
( 何か話をしなくちゃ…… )
が、会話をするような話も見つからない・・・
もともと、自分から率先して話をするタイプではないから先生の背中を見ているだけだった。
到着したのか、ドアが開き家へと着く
さっさと先生は靴を脱いで中へと入っていく、自分の家なんだから当たり前だが自分は脱ぐべきか玄関で立ち尽くす
「 早く、入ってこい 」
なかなか部屋に来ない波瑠を西園寺は痺れを切らした
おとなしいにはほどがあるだろう、こんな性格なのか
オドオドして、自分からは何も話掛けてこないし……
懐かれていないのは分かる、どうしたもんか
小さなイライラがする、やっぱりこれしかないか・・・
『 高木、命令だ。入りなさい 』
「 あ、はい 」
靴を慌ててぬぐ、それでもきちんと揃えるのは親のしつけが行き届いてるのだろう。
「 すみません… 」
なんの謝罪か近くに来て謝る
が、やっぱりこれしかないのか
彼がこの家に来たからようやく始めることが出来そうだ。
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