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生い立ち
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魔王…?
「あーそういうのは間に合ってるんで。ドッキリ仕掛けるなら他あたって下さい」
何だこのコスプレ集団。確かに何か起こらないかなとは思ったけども。けどこういうのじゃない。
よし、さっさと逃げよう。関わらぬが吉だ。テレビに映るとかそれこそ最高に面倒臭い。
そんな訳でアディオス宜しく「じゃ」と、これまた無駄に装飾たっぷりの重そうな扉に手をかける。
ん?何だこれ。開かないんだけど。
あ、もしかしてスライドさせるタイプ?
「ちょ、お待ち下さい魔王様!一体どこへ」
「どこって帰るに決まってんでしょうが。ていうか何ですかその魔王様って。そんなRPGみたいな設定とか求めてないんで」
なんだ、スライドタイプじゃないのか。
「せ、設定?とにかく私の話をお聞き下さい!」
「えー無理めんどい」
「めんどい!?」
「したいなら100文字以内で。ほら早く。はいあと40秒」
「100文字!?40秒!?え、えーっと、ここは貴方様が暮らしていた世界とは異なっており、人間の他に魔族という種族がございます。そして先代の魔王つまり貴方様のお父君は勇者と呼ばれる人間に敗れました。その際まだ幼子だった貴方様だけでもと敵の手が届かぬ異世界へと送られたのでございます。私どもは時が来れば貴方様を呼び戻すように仰せつかり、こうして召喚の儀式を執り行った次第で──」
「はい残念時間切れ、ついでに64文字オーバー。という訳で俺はここを出る事を続行します」
「数えてたんですか!?って、ああ扉を蹴るのはお止め下さい~!」
説明乙。
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