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解放
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面倒臭い。
そう言った瞬間の動物モドキ達の唖然とした顔は少しだけ面白かった気がしないでもなかった。
そして、プルプルとしていたカラスの人。
「では信じさせて差し上げます!」と宣言されたのが約5分くらい前の話。
今は玉座の裏にあった隠し通路から地下へと続く階段を、カラスの人が持つ燭台の灯りを頼りに下りている。
行けども行けども肌寒くて湿っぽい暗い階段にいい加減嫌気がさしてきた所で漸く最下層に到着。
円形のだだっ広いそこにはデカい魔法陣っぽい奴が描かれていて、その真ん中に石の台座がポツンと置かれていた。
「これから貴方様の封印を解きます。そうすれば私共の話を信じて頂けるでしょう」
台座の上に寝転がるように言われ、大人しく従う。
ひんやりとした石の感覚が背中に伝わってきて、不思議とそれが心地よかった。
「では、始めます」
その声を最後に、俺の意識はゆっくりと闇へと落ちていった。
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