アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
鉄板
-
言葉も話せるみたいだし、文字も理解できるし魔法は難なく使える。
しかも魔王の子っていうオプション付き。
だからふと疑問に思った事をノヴァに聞いてみた。
「俺って一応魔王なんだよね?」
「一応ではありません。そうなのです」
この世界は俺が知ってるRPGにまんまそっくりみたいだし。
魔法、魔力に魔王。それから勇者という職業。
「…魔王が復活したって噂流せば勇者って奴くる?」
「それは勿論。奴らは愚かで凶暴ですからね。性懲りもなくやって来るでしょう。
ですがご安心ください!魔王様の手にかかれば勇者など──」
なんかノヴァが熱く語り出したから放置しておこう。
先代魔王――つまり俺の父親を倒したという勇者。
人間なんかに敗れるくらいだからもしかして魔王って弱かったのかな?と思ったけど
最強最悪の強さを誇っていたとノヴァやその他諸々に小一時間程レクチャーを受けるはめになったから、別にへちょかった訳ではないようだ。
でも、そんな前の魔王を倒したというとある勇者。
接戦の末に勝ったという話のようだから、そいつの実力は魔王に引けを取らなかったはず。
そういうのをひっくるめて考えると、勇者という人間は数あれど本物はそうはいないらしい。
これもRPGの鉄板だね。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
25 / 156