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脱力
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「私と一緒に旅をしないか」
旅…
「嫌。面倒臭い」
即答すればルカは一瞬目を丸くした後、小さくふきだした。
「何で笑うの」
「クッ…いやすまない。ぶれないなと思って」
「言うと思った」と置いていただけだったルカの手が俺の頭を本格的に撫で始める。
その感覚に、少しだけ目を細めた。
「…ルカの手ってさ、大きいよね」
「そうか?普通だと思うが」
「いや絶対大きい」
頭の上の手を取って、自分の手のひらと比較するように合わせる。
「ほら。やっぱりひと回りぐらいデカい」
「確かに…。アメの手は小さいんだな」
「俺の手は小さくない。これが標準。ルカが規格外なの」
ムッとして返すと「そうなのか…」とまじまじと自分の手のひらを見つめるルカ。
…何か、気がぬける。ルカと話してると。
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