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微睡み
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ボフンとなかなかに寝心地の良いベッドに倒れ込む。
疲れた。その一言につきる。
「突っ立ってないで座れば」
まだ立ってる気配がして声をかけると、少しの間があった後にゆっくりとベッドの一部が沈んだ。
ベッドに座れって意味じゃなかったんだけど…ま、いいか。
首を動かしてどことなくそわそわしているルカを見る。
何でそんなそわそわしてるのか疑問に思ったけど、よくよく考えたら魔王の寝室に入った勇者ってもしかしなくてもルカが初なんじゃないの。
そりゃ落ち着かないか。
「眠いのか」
「そうだね。どっかの誰かさんのせいでいっぱい考えさせられたから」
皮肉たっぷりに言ったのに誰の事か分かってないみたいだったから、気まずさを雀の涙くらい気遣ってあげようかと思ってたのを止めた。
そのままそわそわしてろ。
「ルカってさ、人の頭撫でるのが趣味だったりするの」
「いや」
「嘘つき。じゃあこの手は何なの」
「……あ」
あ、って。今気付いたの?
「すまない。アメの髪の触り心地が良くてつい」
「ふーん」
別に減るもんじゃないから良いけど。
そんなに良いのかと自分で毛先をつまんでみたけど、よく分からなかった。
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