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課題
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「そういう訳だから、ちょっとルカと旅してくる。留守番宜しくね、ノヴァ」
「はい…?」
「おおおおおおお待ちください魔王様!一体何がそういう訳なのですか!」
「ええ…そこは行間でちゃちゃっと説明した風に理解しといてよ」
ルカは一度帰っていった。
一緒に魔王城に来た人達に会いに行って、また戻ってくるらしい。
で、ルカが戻ってくるまでにノヴァ含め手下どもを説得しておくのがルカから出された宿題だった。
ズルズルと腰に抱き着いて喚くノヴァを「鬱陶しい」とベリッと剥がす。
「だーかーらー、人間と和平を結ぶに値するかを見極めるためにルカと暫く旅する事になったの」
「人間と…!?冗談はお止め下さい魔王様。あんな下等種族など魔王様と口を聞くのでさえおこがましいのですよ!?」
下等種族ねぇ
「んー…じゃあ聞くけど。ノヴァはその下等種族に直接何かされたの」
「い、いえ…直接はございませんが…しかしっ多くの魔族が人間の手によって倒されているのです。そんな事をすれば同胞達に顔向けが出来ません!それに奴らは嘘つきです。条約など直ぐに破るに決まっています」
「嘘なんて魔族も吐くでしょ。確かに人間に殺された魔族もいるんだろうけど、それは向こう側にも言える事だよ、ノヴァ。魔族だって多かれ少なかれ人間に危害を加えてるんだから」
「それは…っ」
「やられたからやり返す。多分お互いの言い分はどっちも正しいんだろうけど、そんな事ばかり言ってたらキリがない。ノヴァだって本当は分かってるんでしょ。こんなのは不毛だよ」
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