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調教
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完全に押し黙ったノヴァの頭に手を置く。
「分かってるよ、いきなりは無理だって事は。でも、俺が言った事に少しでも共感できたなら、少しずつでも努力していくべきだと思う」
「…魔王様」
「いがみ合うより仲良くした方がお互い面倒じゃなくて良いでしょ」
頬を少し染めたノヴァの黒い瞳を見つめて「ね?」と笑い掛ける。
更に赤くなった頬を見て思った。やっぱり顔が良いと得だよね、色々と。
結構ペラペラなありきたりな綺麗事言っても信じて貰えるし。
「じゃ、そういう訳だから。その他の手下どもの説得(根回し)手伝ってくれるでしょ」
「はい!勿論です魔王様!」
よし忠実な下僕、もとい僕(しもべ)を手に入れた。
あ、意味いっしょか。
「…一体、この一週間で何があったんだ」
「んー?特別な事は何もしてないよ。ねぇノヴァ」
「はい」
「…………」
何で疑わしげな目を向けるのさ。
「穏便に、説得したんだよな」
「そうだよ。ねえ皆」
「「「「「はい魔王様!」」」」」
ルカがいる赤いカーペットの所以外、玉座の間には所狭しと動物モドキやノヴァのように人型に近い手下どもが整列している。動物園みたいだね。
何か「穏便に」の部分を強調されたような気がしたけど、気のせいだよね。
ちょっと手下の数が減ったかもしれないけど、どっちにしろ言う事聞かない奴は要らないし。
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