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ハロー皆さん。
元々異世界の生まれながら別の異世界に飛ばされて、最近その移送先だった異世界から故郷の異世界に呼び戻された新米魔王・柳瀬 雨です。
俺は今何をしているかというと、端的に言えば担がれています。
え? 何でそんな事になってるのかって?
いやね、俺も頑張ろうと思ったんだけどさ。
忘れてたんだよね。自分が超のつく物臭(ものぐさ)だって事。
しかもお城の中が思いの外過ごしやすかったから外の気候が暑いとか聞いてない。
暑いの嫌いなんだよね。
「おい、アメ生きてるか」
「死にそう」
「よし、生きてるな」
ま、仮にも魔族の長の魔王なんだからそう簡単に死ぬ訳ないんだけどね。
ノヴァに日差し除けのローブを用意しておいて貰って良かった。でも慣れない事はするもんじゃないね。
因みにだるーんと脱力しきった俺を軽々と担いでるこの人はルカ・セラキエル。
勇者とかくっそ面倒臭そうな職業やってる人。
短めの濃い茶髪の髪がさっきからチクチクするけど、担いでくれてるからそれは我慢する。
「ねぇルカ」
「何だ」
「まだ」
「まだだ。さっき出発したばかりだろう」
そうだっけ。
「一番近い人里までもう少しかかる。それまで我慢しててくれ」
何だかんだ言って、疲れたって言った俺を運んでくれるんだから。本当、お人好しだよね。
「アメ。ポーションの件だが、本当に助かった。改めて礼を言う。ありがとう」
「んー…そう、良かったね」
恩人の人助かったんだ。
一旦帰る前に、俺の部屋に置いてあったガラス瓶みたいな奴に超反応してたから「気に入ったならあげるよ」って言ったら潰される勢いでハグされたんだよね。窒息死するかと思った。
後で理由聞いたら昔お世話になった人が死にそうだったんだって。
俺には他人事だけど、一応そう言っとかないとね。
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