アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
紹介
-
村長の家へと場所を移し、早速話を切り出すと
「なんとっ、奴らを退治して下さるというのですか!?」
「ありがたや」と泣きながら村長に握手をされる。
「本当に奴らにはほとほと困り果てていたのです…何とかせねばとは思っていたのですが、相手は魔族。我らでは到底太刀打ちできません故」
「その魔族の特徴を教えて貰えるだろうか」
「特徴ですか。そうですなぁ、受け渡しにやってくるのは下級の魔族や魔物がほとんどなので…、申し訳ありませんお役に立てず」
「いや、何も情報が無いよりは良い。ありがとう」
早速件の山へ向かう事になり、今日は出来るだけ家から出ないようにと話を付け、村を出た。
「…………」
「…………」
「怒っているのか?」
「別に」
ぷいっと顔を背けられてしまう。
勝手に決めてしまった事を怒っているのだろうかと思ったが、それは彼も承諾してくれたはず。
では何を怒っているのだろう?
「本当に分かんないの」
「分からない」
「食い気味に即答するんじゃないよ。ちょっとは考えて」
「考えたが分からなかった」
「…パートナーって何」
「? パートナーはパートナーだろう」
「だからどういう意図をもってそう紹介したのか聞いてんの」
「これから共に旅をするのだからパートナーと言うべきだろう?」
さっき、村長にアメの事を聞かれた時の事を言っているらしい。
彼は現・魔王です。とは勿論言えないので、それに代わる相応しい紹介をしたつもりだったのだが……何かおかしかっただろうか?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
55 / 156