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人質 sideルカ
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ガマガエルが引っ張り上げたものは、太い透明な管のようなものだった。
その管の中に何か球体状の…そう、卵のようなものが連なっている。
何だあれは?
目を凝らして見てみると、それは…
「!」
何て事だ。人間だ。
人間が中に閉じ込められている。きっと攫われたという娘たちだろう。
「よくもやってくれたなぁ?勇者」
管の上からガマガエルの水かきの付いた大きな指が卵をつまむ。
「! 止めろ!」
「こいつらを殺されたくないだろ?」
「……っ」
手を出されたくなければ無抵抗で殺されろ、という事らしい。
「イエーイ!さっすが親分!」
「今のうちにやっちまえー!」
囲まれ、魔族達が一斉に武器を振り上げた時だった。
「何やってんの」
扉が破壊される音と、冷ややかな声がしたのは。
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