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冷徹
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「確かさ、ノヴァが御触れ出したと思うんだけど。俺を知らないって事は、招集に応じなかったって事だよね?ねぇ、何で来なかったの」
「そ、それは…」
「まあ、来ても来なくてもそれは良いんだけどさ。前の魔王の時代がどんなだったかは知らないけど、『俺』は言う事聞かない奴はぶっちゃけ要らないんだよね」
俺、の部分を強調して「この意味、分かるよね?」と殊更優しく語り掛ける。
「ヒィィイイッ、も、申し訳ございま──」
「え、何?聞こえないなぁ」
触れたくないから魔力で腕を形作って、ぶさガエルの首を掴んでつま先がつくかつかないかの微妙な高さに持ち上げる。
もがいてるもがいてる。無様だね。
何気なく周りを見渡したら、雑魚共も何でか泡吹いてもがいてた。汚い。
「お゙、お゙ゆるじを…魔王ざ、ま」
「何を?」
「ウグゥッ…!」
「俺を女だと間違った事?それは別に良いよ。間違いは誰にでもあるしね。で・も、誰と、誰の仲が良いって?」
「…ア゙…ッ」
「それにさあ、なに人質とか取ってくれちゃってんの。お前みたいな醜い糞蛙と同レベルの思考しちゃったとかもう腹立たしい通り越して悲しいんだけど。どうしてくれるの。ねえ?」
「…ッ…ッ」
「何か言いなよ。俺の命令に逆らうの?あ、そっか。誰の指図も受けないんだっけ。じゃあ…仕方ないよね?」
「───ッ!!」
あれ、返事しなくなっちゃった。白目むいてるし、泡汚いし、そろそろいっかな。
パッと放すと、ズゥン…と腹の底に響くような音を立ててぶさガエルが地に伏した。
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