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迷子
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もしかしてだけどー
もしかしてだけどー
これって俺達
「迷ってるんじゃないの」
ルカと旅を始めてから……どれくらい経ったか忘れたけど
今日の朝、泊まってた所を出たんだよね。
その時は特に次の目的地とか決まってなかったんだけど、ルカが前に武器が古くなってきたから新調したいって言ったのを思い出して
それで『工業都市・レール』とやらに行く事になったんだけど。
途中まで荷車に乗せて貰って、山道を(勿論俺は背負って貰って)歩き進めてから太陽が真上に来て、今はもう沈みかけている。
確かルカの話だと日暮れまでには下りられるって言ってたような気がするんだけど、何でまだ俺達はお山の中にいるんだろうね。不思議。
そんな経緯で、頭の中に流れた始めたのが冒頭の台詞。
「ふむ…どうやらここ数年で道が変わったらしい」
「ふむ、じゃないよ」
「痛い」
ルカの後頭部をチョップする。嘘だ。絶対痛がってないよこの人。
「仕方ない。今日はこの辺りで野宿しよう。幸いこの山は凶暴なモンスターは出ないが、それでも夜の山を歩くのは危険だからな」
「………」
「どうした。野宿が嫌ならこのまま背負って進んでも私は構わないが」
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