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活用
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「プハ…ッ」
水面に浮上して、腰まである浅瀬へと戻る。
これだけあれば良いかな。
まだ水中にある中身を確認しているとガサッて音がして
「見て、ルカ。魚取った――」
「…………」
「…………」
……誰。
茂みから出てきたのはルカじゃなくて、知らない人。
ていうか、
「きたなっ」
「第一声がそれかよ!?」
派手な赤毛の、ボロボロ…っていうかツギハギの恰好して、土まみれなんだから
それ以外にどう言えと?無いよね。
「これはさっきまで追い掛けられてたからで───あれ、君…」
必死に言い訳してたかと思ったら急に真面目な顔になって赤毛の男はじっと俺を見る。
忙しい顔だね。
「もしかして…男?」
ぶち。
「アメ!すまないさっき怪しい奴がいたんだがこっちに―――」
あ、今度は本当にルカだ。
「見て見てルカ。魚いっぱい取ったんだけど、これ食べられる?」
地面の上にビチビチと散乱する沢山の魚……にまみれてのびている赤毛の男をルカが呆然と見下ろす。
「……これは、一体何があったんだ」
別に?大した事はしてないよ。
持ってた(大量の)魚をぶん投げただけで。
お腹空いてたみたいだし?
分けてあげようとしたんだから俺って優しいよね。
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