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断固
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「すまない。アメは性別を間違われるのが嫌いなんだ」
「嫌いって…いやいやその顔じゃ誰でも間違うって」
「魚の餌と薪。どっちが良い」
「どっちの末路を辿りたいって意味だよね。絶対」
何の事?
「分ーかったよ。もう言わない」
「すまない。そうして貰えると助かる」
「こんな事で礼言われてもね…。まあ俺ももう顔をやられるのは御免だしね」
顔はどうでもいいけど、頭は悪くなかったみたい。意外。
「じゃあもうどっか行っても良いよ」
眠くなってきたし。そろそろ寝たい。
「うん。そうしたいのはオレも山々なんだけどね。アメくん何か忘れてない?」
「ない」
「言いきっちゃったよこの子。これ!解いてくんないと立てないんだけど!」
「自分で何とかしなよ」
「出来たらとっくにやってるよ!あと体が何か魚臭いんだけど何で!?」
知らない。魚の餌になる運命だからじゃない?
「這って動けばいいんじゃない」
そうすればきっと匂いも取れるよ。
「嫌だよ!服が汚れるじゃん!」
「分かった。私が水浴びに連れていこう」
「うおっ」
言うなりルカがテオを肩に担ぎ上げた。
「ついでに私も浴びてくる。アメ、火の番を頼む。何かあれば呼んでくれ」
「ちょ、降ろせ!男に担がれても嬉しくも何ともねぇよ!」
「そうなのか?」
「あたり前だろ!」
「そうか…アメが特に嫌がっていなかったから皆そうなのかと思っていた。すまない」
え。運んでくれるのに何で嫌がる必要があるの。
「謝るなら今すぐこれ解いて降ろせ!」
「それは出来ない」
「何でだよ!」
「…………。何でもだ」
「…その間は何だよ」
何て会話をしながら、二人は池の方へと消えていった。
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