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記憶違い
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え、ちょっと待って。見間違いかな。それとも聞き間違いかな。
今ルカと喋ってたのってこの人だよね?
「ん?どした。おれの顔に何か付いてるかい?」
ガッハッハッと豪快に笑う――オッサンの顔をした子供。いや子供みたいな体型をしたオッサンが、そこにいた。
「アメ?どうかしたのか?」
案内された部屋はそれなりに広くて綺麗だった。
「…ねえルカ、さっきの小っさい人ってもしかしてさ」
「ああ。アメは会うのは初めてか。彼らはドワーフという種族だ」
うん、だよね。知ってた。
知ってたけどちょっと俺が知ってるドワーフと違ってたっていうか。
だってドワーフだよ?あのドワーフだよ?
確かに短い手足に、毛深くて小さい身体だったよ。
でもさ、ドワーフって気難しい性格なんじゃなかったっけ?
少なくともあんな八百屋のおっちゃんみたいなフレンドリーなテンションじゃなかったと思うんだけど。
気のせいかな?
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