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刃物
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地元の人しか知らなさそうな細い入り組んだ路地を何度も曲がって、連れて来られたのは海沿いに沢山並んでる倉庫がある所。
その中でピンク色にペイントされてる倉庫の鍵をおじさんは開けた。
壁の上の方に『モーニ』ってでかでかとした文字が書いてある。おじさんの名前かな。
「おれたちは作るのだけが能じゃねえ。修理も出来てこそのドワーフだ。だからここには大陸中から修理依頼のもんが送られてくる」
倉庫の中は剣とか盾とか鎧みたいなのがそこら中にゴロゴロ転がってた。欠けてたり割れてたりしてる。
なるほど。これ全部その順番待ちって訳ね。
「この中に私に合うものがあると?」
「ははっ、ここにあるもんはあんたに係りゃ小枝も同じだろうよ。あんたに見せたいもんはこの奥だ」
小枝…。
細い奴はまだ分かるけど、これとか木の幹くらいあるよ?いわゆる大剣だよ?
え。ルカってそんなにゴリラなの?
とか思って色々物色してたら身体が急に浮いた。
見慣れた視線の高さに、ルカの肩に担がれたんだと気付く。
「どしたのルカ。いきなり」
「ここは刀身が剥き出しのものが多い」
それって危ないと思ったから俺を担いだって事?
…ルカって俺の事何歳だと思ってるのかな。俺これでも一応魔王なんだけど?
ま、いっか。
ノヴァがくれたローブ引っかけたりしたくないし。
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