アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
効果音
-
「アメ、すまないが私には難しいようだ。どういう事なのか教えては貰えないだろうか」
あ。いたね。
「えー…説明するの面倒臭いんだけど」
「ならせめてヒントだけでも」
「…じゃあヒント。今までのルカの剣って最終的にはどうなったから使えなくなったんだっけ」
「曲がったり、折れてしまったからだ」
「その原因は」
「私の扱い方が悪かったから、だろうか」
「耳クソ詰まってんじゃないの」
「耳…え?」
え、じゃないよ。今まで何聞いてたの?
ここで耳クソ勇者は発揮しなくていいから。今それ求めてないから。
耳クソ馬鹿勇者に改名されたいの?
…あーまどろっこしいなぁもう!
面倒臭いからもう結論(答え)だけ言っちゃおう。
「だから、あの剣ならルカの馬鹿力にも耐えられるかもって事でしょ」
もう忘れたの?『丈夫』なのが欲しいって言ってたじゃん。
「そーいうこった。この剣はどんな手を使っても折れも欠けもしないどころか、傷一つ付ける事さえ出来なかった。
それだけじゃねえ。おれたちドワーフでさえ持ち運ぶのに苦労する重量だ。
ここへ運び込む時も苦労したんだぜ?」
「………」
「まあ、要するに正直こいつの扱いに困ってんだ。かと言って捨てちまうのは可哀想だし、誰かこいつを扱える奴が来るのをずっと待ってたっつう訳だ」
「しかし…」
「ま、物は試しだ。取り敢えずこいつを抜いてみな。丈夫なのは折り紙付きだがそもそも持てねえんじゃ話にならねえからな」
おじさんに勧められるまま剣の前に立ったルカが、そっと柄を握る。
そして、スッポーンという表現が似合う勢いでそれはルカの手によって軽々と引き抜かれた。
その見事な呆気なさぶりにおじさんの顎もカッコーンと外れた。
テレレレッテレー、勇者は聖剣を手に入れたあー
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
100 / 156