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殲滅、開始。
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「前に暴れた組織の居場所割れたぞ」
「ちなみに軽く個人情報も入手したよー」
「おお~さっすがハッカー組!」
「じゃあ、行きますか。」
赤葦の声と共に全員が武器を装備し、アジトを出た。
顔を知られないよう、目立たないグレー布地のフードを深く被る。
「うっし、全員気抜くなよ。覚悟していくぞ。」
「もちろんです。」
「おう!」
「油断禁物な!」
木葉の言葉で更に皆気を引き締める。
いくら負けたことがないからといって、その実績に胡坐をかいてはいけない。
分かってはいることだが意識させるため口に出すようにしている。
アジトの死角に各々配置し、様子を窺いながらインカムを通して状況を判断する。
赤葦の合図とともに木兎がドアを蹴破り、赤葦とハッカー組以外が突入開始だ。
中にいる者は木兎たちで、隠し扉から逃げた者はハッカー組が発見し、赤葦が仕留めるという戦法だ。
「クソッ、反マフィアども、もう嗅ぎつけやがったのか!!」
「テメーらみたいな甘いセキュリティなんざ、うちのハッカーが三分とかからず突き止めてくれたよ!」
木葉は言い合いをしつつ、軽々とナイフで急所ギリギリを狙って敵を戦闘不能にしていく。
「おい木兎やりすぎんなよ!あんま怪我させっと公安がうるせーんだから!」
「わーってるってば!」
木兎は肉体そのものが強靭なため、武器は装備するがあまり必要としない。
それ故、力任せにしてしまいがちである。
「赤葦、南西に一人、南に二人逃げたよ。」
近くのビルの屋上にいる猿杙がインカムで赤葦に教える。
「了解です。」
そう答えると、赤葦はスコープを覗き敵に照準を当て、足を狙って銃弾を撃ち込んだ。
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