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イタズラっ子。
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集合場所には、木葉以外のメンバーが既に集まっていた。実を言うと、赤葦は少し木葉のことを心配していた。
あの人は要領よくなんでもこなすけど、多少無茶することもある。
特に何もなければいいのだが…と不安になりながら木葉が来るのを待っていた。
三分ほど待つと、木葉の姿が見えると赤葦は駆け寄った。
「木葉さん!遅かったですね。大丈夫でしたか?」
木葉は無反応だった。
赤葦が不思議に思っていると、木葉は突然赤葦の肩に倒れかかる。
赤葦は木葉が目を閉じ、頬から血を流していることに心臓が止まるかと思うほど驚いた。
「木葉さん!?」
「……なんつって~!赤葦ちょっとびっくりした?びっくりした??」
「びっくりしたなんてもんじゃないですよ!めちゃくちゃ心配したじゃないですか!!」
おちゃらけた木葉にカチンときたのでつい怒り口調になってしまった。
「ごめんごめんちょっとしたイタズラじゃん!ってか顔ちょっと怪我してるくらいでそこまでびっくりするとか大袈裟だろ!」
「そ、それは…帰ってくるのも遅かったですし…」
たしかに冷静に考えれば衣服に血がついているわけでもない。
早とちりしすぎた自分が恥ずかしく思えてきた。
「あ、木葉帰ってきてるじゃーん!」
「おかえりなさい!あれ、木葉さん怪我したんですか?」
「ん、あー、ちょっとヘマしてな。」
「珍しいな。木葉が怪我するのは。」
質問した尾長に続き、話を聞いていた鷲尾が反応する。
「別に俺完璧人間じゃねーし、怪我くらいするって。」
そうは言いつつも、やはり珍しく怪我したことは恥ずかしかったのか照れ笑いしていた。
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