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No.5
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とりあえず、ずっと病院にいるわけにも行かないから
タクシーを呼んで帰ることにした。
…タクシー久々に乗ったなぁ。いつも東條に運転して
もらっていたから。
マンションについて最上階までエレベーターで上がる。
部屋に着くと さっき、緋音(医者)に水を飲ませろと
言われたことを思い出した。
水を飲ませるべく ソファに寝かそうとゆっくりと
下ろそうとしても 俺の服を握ってる手は一向に緩まない。
「…なぁ、水飲まないといけないんだぞ?いい加減
離せよ…」
無理やり離すことは簡単だ。でも、なんだか離してはいけないような気もする。
悩みに悩んでソファに俺も座り こいつの頬を摘んでみる。
「…んぅ…ぁ!」
白くてもちもちとした肌を味わってると 赤い瞳が俺の目と合った。
「起きたのか?…綺麗な瞳をしているな」
そういって頭を撫でると モゾモゾ腕の中で動き始める。
「ぁー!ぁーぁ!んぁーあ!」
必死に腕を伸ばしているもんだから、脇に手いれて
膝の上に立たせてみると 子供の手は俺の首に回った。
…かわいいやつだな。
「なんだ?寂しいのか?……大丈夫だ。俺がいるから。」
幼いながらも強く抱きしめてくるその背中を撫でながら
安心させるように抱きしめた。
「よし、水の飲もうな。」
「う!」
キッチンに向かって 気がついた。こいつは、どこまで
できるんだ?
飯は…ミルクか?離乳食か?
次々に困ったことが増えてくる。
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