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No.6
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『1歳 飯 』とネットで検索をかける。
…ほ~…離乳食で大丈夫だな。
「あ!ぁぁ~…んだっ!」
「ほら飲んでみろ。水だけど…吸えるか?」
ストローを支えて口元に持っていくとパクっと効果音が
なったようにくわえた。
ほんの少しずつだけど、ちゃんと飲めるしヨーグルトも
食べれるな。
もういっぱいなのか きょとんとした顔で俺を見つめるもんだから少し笑ってしまった。
今日はもう遅いから軽く風呂にいれてドライヤーで乾かしながら子供をみる。…名前は必要だよな。
「お前はなんて呼ばれてたんだろうな。…俺が付けても
いいか?」
「あいっ!」
そんなにこにことした顔で言われてしまったら、馬鹿みたいに嬉しくなっちまうだろ。
雪…ユキ…ん~…白…俺は桜我…桜…白…綺麗…花…
色々な単語を並べてみる。
白い、綺麗、花…
「ユリ…なんてどうだ?」
言葉の返事は返ってこないけど、まぁ、笑ってるから
いいかと 決めてしまった。
「お前はユリな。花のユリ。純潔。無垢。威厳。
いいだろ?」
なんて、ひとりで話してるみたいだけど ユリ、お前に
俺の言葉が伝わればいいよ。
うたうたとしているユリを撫でていると次第に
小さな寝息が聞こえてきた。
「おやすみ、ユリ。」
額にキスを落として、ベッドに寝かせる。
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