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No.18 番外編
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朝 起きてユリの為に弁当を作る。
子供の弁当 王道であろう タコさんウインナーと
卵焼き を入れてやった。
俺は仕事の用意をしてからユリの手伝いをする。
一生懸命 着替えてる後ろ姿をみると成長は早いものだと
父親のような気持ちになった。
「ユリ、寝癖がひどいぞ」
後ろから声をかけてやると くるんくるんの髪の毛が
振り向いた。
「あたま、くるんしてる?」
「あぁ、鳥の巣みたいだ。こっちにおいで、直してやるから」
洗面所で いい感じに整えてやる。
少しだけ長くなった髪の毛を 耳にかけて。
歳を重ねるごとに、ますます綺麗になっていくユリ。
どの子よりも可愛いぞ、と親ばかだな。
玄関で靴を履くと、ユリが愚図りだした。
「ぉう、やっばいぎだぐ、ないっ。」
「ん?どうしたんだよ。昨日、楽しみにしてたのに。
怖いか?」
「おぅと離れたくないっ…ひっく…んーぅ」
「夕方になったら会えるんだぞ?」
「…おぅ、おし、ごと? おむかえ、きて、くれる?」
「ちゃんと迎えに行くよ。だからいい子に待ってて
くれないか? ユリがいい子で待っててくれたら
お仕事頑張れるから。な?」
「わっか、った。いい子してる!」
「いい子だ。よし、行くか!」
泣き止んだユリにフードを深く被らせて迎えの車に乗せ
幼稚園へと走らせた。
幼稚園の先生に挨拶をすると、「おはようございます、
社長!」と言われたので「社長はいいよ。一ノ瀬と呼んで構わない。」と苦笑してしまった。
別れ際。またユリは涙目になりながらちゅーを強請った。
まぁ、デコならいいかとキスを落とし 俺は仕事へ
向かったのだ。
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