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No.19
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~初めての~
それから数年が経ち、俺は32歳。
ユリは12歳になった。
特に変わらなかったけど…
ある日、学校から帰ってきたユリは元気がなかった。
「…ユリ、なんかあったのか?」
そう聞いても首を振るだけ。
ご飯も少ししか食べないし、泣き出してくるし。
お風呂に入り終わり、部屋の片付けをしていると
リビングの床に座っているユリの肩が震えた。
「…ぐすっ…ふぅっ、ぅっ…っ」
「………」
「…ぉう…おぅ…うっ…」
泣きながら振り返って、俺に抱きついてきた。
ユリに何があったんだ?学校で虐められてるのか?
考えるのはそればかり。
最近までは普通だったから。
「ユリ、何かあったか?俺に話してみろ?ん?」
もう一人で抱え込むのが限界だったのか、不安に潰されたのか やっと話す気になり ユリを連れてソファに座る。
「…ぉうのお膝の上 い、い?」
「あぁ、おいで」
久々にのせるユリの重さを感じると、少食でそんなに
体重に大きな変わりはないけれど 成長したなって思う。
「いえるか?」
「…ぼくの、こと、嫌いになら、ない?」
そんなこと言うなんて少し驚いた。
「嫌いになるわけねぇじゃん、ずっと一緒にいただろ?」
「…ん。 あの、ね、学校で好きな人だれって言われたの。
だから、おう!って答えたら ユリ君は、男の、こでしょって。だめ、だよって。…っう…っふぅ…ぁ」
…男の子は、だめ…ねぇ。
「…好き、な人って女のこじゃなきゃだめなの…?
ぼく、おかしぃ? 」
「…駄目じゃない。ただ、それはみんながいいよって
いてないだけだ。…大人になったらわかるよ。」
「あのな、好きにも種類がある。ユリは、チョコ好きか?」
「すき…お口の中で、とろ~って。お胸、ホカホカ」
「じゃぁ、遊ぶの好きか?」
「すき!楽しぃよ?ワクワクするっ!」
「じゃぁ、俺は?」
「…っ、嫌いになら、ない? すきぃ…、ドキドキす、るの…だめぇ?」
…ん~…だめじゃないけどよ~…ユリ、お前はまだ
12歳だぞ…。犯罪だろ~。
「俺のこと好きなのか。…ありがとな。」
「えへへ」
頭を撫でててやると、緊張して、泣いて疲れたのか
俺の胸で眠りについた。
そっとベッドに連れていき額にキスをして 携帯をもって
部屋を出た。
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