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噛み癖
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俺を抱え込む腕も、名前を呼ぶ声も、何時からか香っていたシトラスの匂いも唾液の温かさも全部、気まぐれでしか与えてくれないくせに。
星和が特別、なんてゆるりと口角を上げるその表情だって。
どうせ他の女にも与えてるくせに。
「美味しい」
「っんん!」
がりゅ、と一際力を入れて首筋を噛まれた。
痛くないって言えば嘘になる。
痛い、焼け付くように痛い。
何処か冷静な頭がちゃんと冷やさないとって考えてるあたりこの行為に慣れている俺って可笑しい。
「...ん、おっけい」
「......また跡のこる様な噛み方したよなお前」
「それが目当てだもん」
「死ね」
こんな事で、嬉しいなんて
俺はやっぱり狂ってる
「いいから退けろ、冷やしに行くから」
ぐい、と肘で相手を押しのければ燈色は少しだけ不満そうな顔をした
「......まだかなぁ」
「何が」
「...んーん、何でもない」
何かある様な口振りで首を振った燈色は眠いとほざいて俺のベットへ潜り込んだ。
訳の分からない奴だ。
「冷やし終わる前に帰れよ」
「やだ」
「お前なぁ...」
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