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宿命1
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“王様を陥れようとした目的は何だ!!”
“いつまで口を開かないつもりだ!!”
“汚れた籠姫は処刑しろ!!!”
“正妃様を殺そうとした籠姫に天罰を!!!”
王様の籠姫だった僕は王様の遠征中に正妃様の策略によって、牢屋に入れられた。
正妃様は僕とも仲が良く一緒に食したり、庭園の散歩を楽しんでいた。
正妃様は、僕の目の前で自分の肩を僕の護身用だと王様から頂いたナイフで刺した。そして瞬間叫び声を上げられ、あっという間に僕は牢屋に入れられてしまった。
壁に傷を付け太陽が沈む度に日にちを数えていた。合っていれば、僕がここに入って二ヶ月は経つ。
王様は三ヶ月もの遠征であるから残り一ヶ月。
三日に一度、カビの生えた小さなパンと皿に入れられた泥水を支給された。無理矢理食べさせられる事もあったけど、今はもう支給される事もない。
監視員の気分が優れない時には殴られたり蹴られたり、毎日十二時間行われる拷問聴取のお陰であるのか痛みにもそれなりに堪えてきた。
一番の深手としては右腕と左目がもう使えないというだけで、後はそれなりに生きていた。
僕の出身は平民出身で、街の見回り中であった王様に一目惚れされた事が始まりだった。
身内も誰もいない僕に対して、王様は随分と可愛がってくれた。
〝愛してるよ〟
〝大好きだよ〟
何度も言っていただいて、何も知らなかった僕に愛を教えてくれた。
王様は…正妃様の事があまり好きではないらしい。前王様の進めによって契りを結んだらしいけど、強い性格があまり好きではなかったようだった。
正妃様とは違い、僕は王様との幸せ以外何も望まなかった事が気に召して頂いたようだった。
僕も王様を次第に好きになったし、正妃様も少し言葉使いは荒いかもしれないけれど優しい方だと思った。
それなのに…
「聴取の時間だ」
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